輸出業で大儲け!の逆
会社も無事設立したのだがハッキリとしたビジネスモデルはない!
馬鹿でかくしたい。夢はしっかりと具体的に形にしていかなければならない。
なにしよう?馬鹿は会社設立してから気がつくのだ!
そういえば初めてタイに連れて行ってくださった社長、今海外へ輸出のビジネスやっていると言っていたなぁ。
社長のすぐに連絡を取り、輸出ヤードに連れ行ってくれる約束をした。
初めての鉄板に囲まれているヤードの内部。
高級車や特殊な車両がズラリと並んでいる。
フェラーリ、ベンツ、ハマーH1、など全て1000万超えの車だ。
これを海外に輸出しているという。
話を聞けばある国政府関係車両らしい。
どれもピッカピカだ!いつかのりてぇと思いながら社長が話す話にのめりこんでいく!
一体一台売るといくらくらい儲かるのですか?
数万から数十万しか儲からないよ。
こんなに高いものを仕入れて儲けが数十万って儲けてるほうなのか?
もっと儲ける方法はないのか?
色々調べていると消費税還付制度と言うのを見つけた。
コレだ!
40フィートのコンテナにだいたい4台は積む
単純計算1台1000万だとして4000万分の自動車が積める4000万プラス日本で支払った8パーセント320万が消費税還付制度を申請すれば帰ってくるわけだ!
これは利益になってまた税金は払わなければならないのだが差し引いても充分商売になる!
なおかつ支払いは先払いなので全くリスクが無い!
社長にお願いするとやれるのならやっていいよ!とのこと。
勝算がいきなり立ったのだ!
後は海外の取引先から承諾を得れば完璧な商売だ!
一年でこの手の車乗れるじゃん!目の前のフェラーリを眺めながら思った。
3日後海外の取引先が日本に来るという強運だ!
三日間私はフェラーリに乗った気分でワクワクドキドキしていた。
3日後新宿のとあるレストランに集まり自分の自己紹介から始まりその商売の日本の窓口にならせて下さいとお願いした。
答えはNOだ。
彼らの言い分はこうだ。
若いよくわからない日本人が入ってきて万が一の事があったら我々は政府関係者に責任が取れない。君が責任取れるのか?
確かにそうだ。私が責任を取れるような話では無い。しかし円滑にできる根拠のない自信だけはあった。
万が一が起きないようにやります。なのでやらせて下さいお願いします。
いくら言っても彼らは首を縦に振ることは無かった。
3日前に頭の中で描いて乗っていた俺のフェラーリは一体どこ行ったんだ?www
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