マスタリングとは?〜ミックスとの違い〜 [vol.019]
マスタリング(mastering)
どの環境においても楽曲をより良く聴こえるように、ミックスされた2MIX(LRで作られた楽曲データ)を調整する作業工程のことをいいます。
マキシマイザー、イコライザー、リミッター、コンプレッサーなどを使って音質、音圧を調整します。
ミックスとの違い
ミックスというのはレコーディングで録音したトラック(楽器などの音)をそれぞれ適切な音量、好みのサウンドにしながらバランスを取っていく作業です。
マスタリングはミックスで作られた2mixのデータを調整します。
ここでみなさんミックスで最後まで調節はしないのかという質問が多いです。
もちろん現在ではDTMで最終マスタリングまで行うエンジニアさんはいますが、ミックスでそこまで考えると良いミックスができなかったりします。
ミックスはミックスで作品として作り上げ、あとはマスタリングで「よりリスナーに対応した楽曲にしてください!」という流れがとても良い流れです。
ミックスの記事を書いた時にミックスエンジニアさんは「アーティスト寄り」と「職人寄り」に分かれると書きましたが、マスタリングエンジニアさんは完全に「職人」です。
マスタリングスタジオでの作業
マスタリングでもう一つ大事な作業が、アルバム全体のバランスを調整するという作業があります。
アルバム制作はある程度イメージを統一させながらレコーディングしますが、1曲1曲録音する日も環境も違うのでアルバムの全体を考えながらミックスをするのはとても効率が悪いです。
そこでマスタリングの時に曲同士の音圧、ハイ・ローのバランスを整えていきます。
音圧、音質がバラバラだとアルバムに統一感がなくなってしまうので、とても重要な作業です。
アルバムの曲と曲の間の時間もマスタリングで決めていきます。
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『マスタリング』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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