デシベルとは?〜1dBの音圧の違い〜 [vol.160]
デシベル(Decibel)
音の強さ、音圧の大きさを表した単位のことをいいます。
音圧の絶対値をそのまま表すと、表記がむずかしいくらい桁の差があるので、対数比で表したものがデシベルです。
ベルという電話の電力転送の単位を、1/10で表記してデシベルと表します。
1リットルが10デシリットルと同じで、1ベルが10デシベルになります。
しかし、ベルで表記すると小数点がこまかくなるので、デシベルで表記するのが標準になっています。
DAWでは音量を調整するフェーダーやプラグインのゲインなど、「dB」という単位で表記されています。
正確には「dB SPL」ですが、表記する時は一般的にSPLは省略されます。
ライブなどの音響もデシベルの単位でやりとりをして調整していきます。
音楽業界の作業では、デシベルがとても関わってきます。
デシベルの計算
デシベルと音圧の関係を見ると、すごくむずかしい計算式が出てきますが、ポイントだけ押さえておくと、DAWで作業している時に感覚がわかって便利です。
デシベルと音圧の倍率は「20dBが10倍」そこから20dB増えるごとに「40dBが100倍」「60dBが1000倍」‥と桁が増えていきます。
単純にデシベルの上がる倍率が、音圧の上がる倍率と同じというわけではないということです。
そして、DTMではよく基準にされるのが「1dBが約1.1倍」「6dBが約2倍」「12dBが約4倍」という音圧の比率になります。
6dB上げると、音圧は2倍にもなっているということです。
0dB 1倍
1dB 約1.1倍
6dB 約2倍
10dB 約3倍
12dB 約4倍
14dB 約5倍
20dB 10倍
30dB 約30倍
40dB 100倍
60dB 1000倍
80dB 10000倍
DAWの中の「dB」
DAWの中で一番デシベルが関わってくるのが、各トラックのフェーダーです。
トラックの最終的な音量をデシベルの上げ下げで調整します。
次に関わってくるのが、イコライザーです。
各周波数をデシベルで調整して音を作ります。
「1kHzあたりを何デシベルか上げてブーストさせる」や「400Hzあたりのモコモコしたところを何デシベルか下げる」など、イコライザーを触る時はデシベルの感覚が必要になります。
あとはエフェクトやアンプなどのゲインなど、ほかにもデシベルで表されるパラメーターはたくさんあります。
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『デシベル』をもっと詳しく知りたい方はこちら
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