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マイクとは? 〜4つの種類と指向性の特性〜 [音楽用語 vol.038]

マイク(microphone)

電気信号に変換する音響機器のことをいいます。
正確にはマイクロフォンあるいはマイクロホンといいます。

マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク「コンデンサーマイク」「チューブマイク「リボンマイク4種類あり、それぞれの特性を理解して用途にあった使い方をするのが大切です。
なかでも「ダイナミックマイク「コンデンサーマイクは確実に、長所短所を知っておくと役立ちます。

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ダイナミックマイク

<長所>
衝撃、大音量に強く、ライブなどではこのダイナミックマイクが使われる。

<短所>
小さな音や繊細なニュアンス、部屋の響きなどは拾いにくい。
レンジも狭い。

<構造>
磁石とコイルによって作られていて、振動板から伝わった振動をコイルによって電気信号に変える。

コンデンサーマイク

<長所>
感知が良く周波数が広いので、繊細な音まで収録できる。

<短所>
衝撃と湿気に弱く、取り扱いや保管状況に注意が必要。
使用するのにファンタム電源が必要。

<構造>
マイクケーブルを通して電源供給し、2枚の金属板に電圧をかけて振動を感知させ、電気信号に変える。

チューブマイク

<長所>
真空管ならではのサチュレーションが加わり、太く暖かな音で録れる。

<短所>
コンデンサーマイクに加えて更に衝撃と湿気に弱く、取り扱いや保管状況に注意が必要。

<構造>
コンデンサーマイクの内部回路に真空管を装備している。

リボンマイク

<長所>
音質が柔らかく、感度が良い。
玄人向け。

<短所>
吹かれなど非常にデリケートで、ノイズも発生しやすい。

<構造>
ダイナミックマイクと同じ構造で、アルミ箔を折りたたんだリボンの形をした振動板が信号を伝える。

指向性の特徴

マイクにはそれぞれの拾える方向があります。
「無指向性」「双指向性」「単一指向性」「超指向性」などがあり、
得意不得意録音が変わってきます。

<無指向性>
360度全方向の音を拾うことが出来るマイクです。部屋鳴りの録音などに向いています。全指向性とも呼ばれます。

<双指向性>
正面と反対側が均等に拾うことができるマイクです。ラジオなど対面した音を録るときに向いています。両指向性とも呼ばれます。

<単一指向性>
正面に対して感度がよいマイクです。正面以外の音を拾いにくいためハウリングやかぶりに強く、ライブでのボーカルマイクやPAなどに向いています。

<超指向性>
単一指向性よりもピンポイントで指向性を鋭くしたマイクです。遠い距離でもピンポイントで拾いやすく、ロケのマイクなどに向いています。狭指向性、鋭指向性とも呼ばれます。

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マイク』をもっと詳しく知りたい方はこちら

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