4.【勝利を目指すチームを育てる為の親の関わり方】
前回の勝利を目指すチームの選手の育て方の後編として親の関わり方について自分の考え方を書きたいと思います。
正直前編より後編がこのシリーズのメインです。
先に強いチームのポイントを2つ挙げておきます。
①一体感
②自己肯定感
強いチームには目標に向かって一体となって突き進んで行ける力強さが必要です。部活でもプロでも会社でもそうです。
ようは『一体感』があるチームが強いという事です。そんな事言われなくてもわかってるとお思いでしょうが、その一体感を生み出すのに親の関わり方がいかに大きいかという事です。
技術をいくら付けても勝てないチームは一体感が感じられず選手の意識がバラバラです。
その状況を生み出してるのも実は親がだとしたら怖くないですか?
もちろん最終的にチームをまとめ上げ勝利に導くのが監督やコーチの役目ではありますが、根本的にまとめようが無い個(選手)が揃っていてはそれは監督・コーチの力不足と言えません。
選手の個を作ってきたのは各家庭での幼少期からの習慣によるものですから監督・コーチの力の及ばない範囲です。強豪校の寮生活は親元を離れそれまでの習慣を覆す事が出来ますから一体感を作る手段としては1番手っ取り早いです。また合宿も日常生活から離れ習慣の改善には非常に有効ですが終わってしまえばほぼ元通りなので劇的な効果は正直のぞめません。
日常生活をいかに時間と衣食住を自分で管理し、それを守れるか。自分の生活を良くする為コツコツと日々を過ごせる選手には地道な努力に耐えれる忍耐力が身に付き自信が生まれ、『自己肯定感』が育まれます。この自己肯定感がある選手は少しの失敗に動じる事なく自分を励まし自ら考え良くする力があります。人間ですから日常生活で決めた時間に起きれなかったり食べ過ぎてしまう事もある。練習着の色合わせがダサくなる事もある。そんな失敗をした時親が管理しようとしたり怒ってばかりだと
・自分は時間通り起きれない。
・自分では適切な食べる量がわからない。
・自分は色合わせのセンスが悪い。
そんな「自己否定感」のかたまりのような人間が育ちます。自己否定をする習慣のある選手はやる前から弱気になったり、失敗を恐れたり、チャレンジが出来ず思い切りがない。そんな「負のオーラ」を発します。この負のオーラを発する存在がチームにいるだけで周りは気を遣うし盛り立てようとするだけで疲れてしまいます。悪い言い方ですが、足を引っ張ります。
また家庭内で、
「あの子思い切りが無いよね」
「監督はなんであの子を使うんだろうね」
「あの子達がもっとしっかりやってくれたら勝てるのにね」
などと家庭内で負のオーラを出しているとそれを聞いている選手もいつの間にか負のオーラを発する選手になり、最初は自己肯定感や好奇心に満ちていた選手が負の選手へと変貌を遂げてしまうという恐ろしいサイクルを生み出します。
家庭内で負のオーラを出すのはもうやめて下さいね!
もう1つ書かせて下さい。
選手が練習から帰るのはおそらく夕方から夜になる事がほとんどですが、太陽が沈んで暗くなると面白いほど人間はネガティブになります。
暗い時間になってから選手に、今日の練習の感想や人間関係の話を聞こうとする事はおすすめしません。今日どうだったのか気になるかもしれませんがグッと我慢して聞かないで下さい。
夜悩んでるなら早く寝て朝太陽の光を浴びてしまえば大した事なかったとまた出掛けていきますよ。夜に負を増長させてない、これは大切な親としての関わり方です。
太陽の光には人の気持ちをポジティブにしたり、陽の暖かさは活力を生み出す絶大な効果があります。だからこそ朝は早く起きる人の方がエネルギッシュな人が多いのがその理由です。
体型を含め身体がしっかり整ってる人も朝早く起きて夜は無駄に起きてない人が多いです。
当たり前ですが夕飯の後、次の日の朝食までの間でお腹が空くのでつい食べてしまい夜はエネルギーを消費しないので摂取したエネルギーは蓄積され肥満になります。
ストレスでつい食べてしまうという概念を良しとしている親の方、それ寝ないところから始まってる悪しき習慣です。今すぐそれを許している自分自身をあらためていただきたい。
まとめます!
強いチームとは…
『自己肯定感に満ちた個の集合体』
そう表現させていただきます。
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