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韓国滞在記vol.2

入国管理所

前回、滞在記と称しながらその内容の殆どを国内脱出に費やしたことをここにお詫び申し上げます。
しかし、「帰る迄が遠足」の様に「準備段階からが釣り」。
基。「前日から旅」なのです。
そしてそして、Vol.1投了からVol.2投了迄大変にお待たせしてしまったこと。
重ねてお詫び申し上げます。
大変申し訳ございません。

忙しかったのです。
レッスンに明け暮れながら合間を縫って釣りに行ったり舞台観たり釣りに行ったり帰省してしたり釣りに行ったり銀座でシャンソン歌ったり釣りに行ったり車やバイクをメンテナスしたり釣りに行ったり浅草で蛙にされたり・・・

ゴホン。
さぁ、皆様のお許しを得たと言うことで、時を戻しましょう。

話は金浦空港に到着後から。



機内食に舌鼓を打ち、映画を観たり、音楽を楽しんだりと短時間ながらしっかり機内を堪能して韓国に到着。
意気揚々と降機した私を入国管理所で待ち受けていた光景とは・・・!?


某夢の国の様な夥しい数の人、人、人。

どうやら複数の便の到着時間とスタッフのお昼休憩がまさかのマッチング。
フロアに溢れんばかりとなったそれはまさに芋洗い状態の様相。
そんな我々の為に稼働している窓口はなんと2つ!!

マジかよ。
そこは事前に対処できたことなのでは!?
讃岐人は並ぶのが嫌いなのに!
※誤解のない様お伝えしますが、讃岐人がうどん店に並ぶのは回転が早いからなのです。
新型スマートフォン購入の為に夜中から並んでいる光景がテレビで流れた時、凡その讃岐人は片方の口角を上げて世も末だと思っています。
睡眠時間を削ってまで手に入れる物なんてない。というのが讃岐人です。 

某夢の国と違ってチケットゲートを通過すれば流れる様に人が動くわけでもなく、牛歩戦術さながらの進行速度。
フロアを見渡してもカフェらしきものは疎か自動販売機すら見当たりません。
つまりは忍耐力を試されるのでした。

そう、今回は「令和の大人の余裕ある旅を提供」がテーマ!

余裕ある私は最初目の前にいる高級ブランドをお召しになったご婦人のブランドロゴの数を数えて過ごしました。
「GC」を数え過ぎて目と脳がゲシュタルト崩壊をしかかったその時!

この忍耐の修行時間を無視し、全力で文句を唱えた声がすぐ近くから聞こえてきました。
文句を言うことでこの流れが早くなるなら私だって言うでしょう。
なんなら私の方が強い言葉を言える!
しかし今回は「令和の余裕のある(以下同文)」

その大きな声に私は思わず目を向けたのです。

Diorのハット、VUITTONのパーカー、GUCCIのパンツ、Bottegaのバッグ、スニーカーは・・・アシックス!
あぁっ!
彼はっ!
あの人はっ!!

機内で見かけた全身ブランド老紳士!!!


彼はひたすらアジア諸国のスマートからかけ離れたサービスに対する不満を吐露し続けました。
しかし、その声が向けられていた相手は奥方と思しきご婦人。
その発言がこの人の流れを変えることは決してありません。

老紳士の必死の訴えも虚しく我々は牛歩進行と停止をひたすら繰り返したのでした。

並ぶこと約一時間半。
他人のブランドロゴを数えることにもすっかり飽き、羽田で手にれたWi-Fiを繋いで韓国のオススメグルメも粗方把握。
まさか外国で暇を持て余すとは思っていなかった為ダラダラし始めた私に韓国通の和樹が滞在中困らない様色々教えてくれました。
しかし無駄に脳を使ったこともあり何のことやらほぼわからず。

「んー、でも一緒に動くから大丈夫。」

そんなこんなでも時間は過ぎ、あと数人で私の番。
和樹が教えてくれたあれやこれやもまず入国を許されなければ意味がありません!

付け焼き刃的練習の成果を発揮する時がきました。

「I’m here on vacation for sight seeing!! (観光しに来たんや)」
「I’m tourlist!! (俺こそが旅人や)」
「I’ll be here for 3days. (三日経ったら帰るわぃ)」
「At the ◯◯ hotel. (〇〇ホテルを根城にするで)」
「I‘m self-employed. (社会不適合者ですが何か?)」

完っ璧だっ!!
えっへん。 


呼ばれる私。
目の前には眼光鋭く屈強な(そう見える)男性職員。

さぁこい!
私に質問を浴びせるが良い!!

「Put it there your passport.(旅券そこに置けや)」


まさかの一言も発せず入国審査終了。

利便性の高さも大切でしょう。
時間の短縮も長年の課題だったのでしょう。
しかし!私はこの日の為に準備してきました。
脳内シミュレーションも繰り返してきました。
横柄な態度や馬鹿にされたような扱いをされることも想定してきました。
それもこれもこの瞬間の為!!
それなのに一目も交わすことなく終了だなんて・・・!
こいつぁ旅情もへったくれもあったもんじゃねぇじゃねぇか!!!!
せめて目の前に立った人間の目ぐらい見ろってんでぃ!

近代化された世界との壁を感じながらもこうして入国を許された私。
アニョン韓国。
数日お世話になります。

韓国便利あれこれ

さて、街へ向かう前に両替。
韓国でも日本同様キャッシュレス化が進んでおり、特に外国人専用のICカード(wowpass)は非常に便利。


プリペイドカード、両替、交通系ICカードが一体となったカードです。
コンビニや飲食店、タクシー等の交通機関、なんと病院でも使用可能!!
使用する店やブランドによっては割引されることもあるという恐ろしいカードです。
日本の物と同様チャージして使用します。
ただし1日に入金できる金額は200万ウォン迄なのでご注意を。

私が一番驚いたのはwowpassを利用した両替。
街中にある無人両替機で円をウォンに両替できるので両替所を探すことなく、しかも手数料無しで両替できます。
更にカード残高はアプリで残高が確認できる上に現金で払い戻しが可能!(日本もそうして欲しい)
ただ外国人専用のカードということで買い物の際wowpassが使えるか聞くだけで少し態度が悪くなる店員もいるのでそこは修行と思って。
あ、作成の際にはパスポートが必要です。
空港で作ってしまうのが良いでしょう。

「後でやる」は「やらない証拠」です。

少し注意が必要なのはwowpassに入金してもそのまま交通機関では使えません。
wowpassを作成した後、駅の券売機で更に入金する必要があります。(コンビニでも入金可能)

また、日本のICカードと違って使用期限があります。
6年で残高は消滅しますので、使い切るか再度訪韓しましょう。

偉そうにレクチャーしておりますが当然全てやってもらった私。
加藤和樹様にこの場をお借りして厚く御礼申しあげます。
引き続きよろしく。

空港から街へ

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