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ミロ太郎ラーメン物語 第4話 商店街に行列のできるラーメン屋を開店してシャッター通りを活性化する

この物語は、『Miro革命』の第5章にも掲載します。(完全に同じではありませんが、おおよそのストーリーは同じです。)

最初から読みたい方はこちらから

それでは、第4話スタートです。

第4話 商店街に行列のできるラーメン屋を開店してシャッター通りを活性化する

三上が、ラーメン屋開店にあたって抱えていた課題は以下の通り。

・家賃が安く広めの店舗にしたいが、お客さんをどうやって呼ぶ?
・開店資金の300万円をどうやって資金調達する?

この2つの課題を一気に解決する方法を、三上は思いついた。

シャッター通りと化しつつある地元商店街の活性化と結び付けられるのではないかと思ったのだ。

三上は、Miroを開き、クラウドファンディングのコンセプトのブレストを始めた。

クラファンブレスト

ラーメン屋のリターンは、特別食券(年間パスポート)と回数券くらいしか思いつかなかった。これだけで300万円に到達するのは難しいので、商店街を回ってリターンの協力を依頼することにした。広告費の一部として捉えてもらい、商店街活性化のきっかけになればと思ったのだ。
 
三上は、商店街の個人商店を一軒一軒回り、クラウドファンディングの協力を呼び掛けていった。丸木スーパーの店長の丸木多恵子は、中学時代の同級生のお母さんだった。

「三上君、久しぶりね。元気にしていたの?応援するわよ。頑張ってね。」

励ましの声を受けて、モチベーションが高まった。他にも、応援してくれる人が見つかり、リターンのラインナップも10個ほどになった。
 
クラウドファンディングは、目標金額が大きいこともあって苦戦したが、多恵子が、商店街の知り合いに声をかけてくれて、商店街の人たちが応援してくれて、何とか達成することができた。

資金調達に成功した三上は、準備期間を経て「ミロ太郎ラーメン」を開店した。「味噌とんこつラーメン」の材料は、できるだけ商店街で購入した。
 
朝、商店街の店が開くと、三上は、「クラファンではお世話になりました~」とお礼を言いながら、材料を仕入れて回った。商店街の人たちも、「あそこのラーメン屋はおいしいよ」とお客さんに言ってくれたり、友達を連れて食べに来てくれたりした。インターネットのラーメンサイトでも上位にランキングされるようになり、遠くから食べに来てくれる人も出てきた。商店街の活性化にも貢献できているように感じて、三上は充実感を感じていた。

ある日、「マーケティングコンサルタント」という肩書の兼益満男という男が、「ミロ太郎ラーメン」にやってきた。彼は、三上に向かって言った。

「ミロ太郎ラーメンはおいしいし、顧客との関係性の作り方が新しい。これをメソッド化して、各地の商店街を活性化しませんか?」

第5話に続く

編集後記

『Miro革命』のクラファンも、玄道さんと一緒に「リターンをどうしようか?」と相談しながら、Miroに付箋をペタペタ貼りながら考えました。

リターンの画像も、玄道さんが作成したものをMiroに貼って、僕がそれをダウンロードしてサイトに反映しています。

三上と同様、僕たちもMiroを使いながらクラファンに取り組んでいます。

残り14日 73%達成

「Miro革命~ビジュアルコミュニケーションによる新しい共創のカタチ」出版プロジェクト

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