見出し画像

「オンラインじぶん大学ネットワーク」という可能性

コロナ状況下で、あらゆるコミュニケーションのオンライン化が進んでいる。それは、対面のコミュニケーションをオンラインで置き換えているということではない。

簡単に言えば、地球上の「空間デザイン」が変わったということである。

先日、あるミーティングで、「Zoomは、どこでもドアだね」という話になった。

そして、そのミーティングに参加していた建築家が、「どこでもドアは、空間デザインを根底から変えてしまう。」と言っていたのが面白かった。

20世紀の人間が地上に作った空間デザインを、「どこでもドア」で、あらゆる場所と場所とを繋げてしまう21世紀の人間が根底から変えてしまうのだろう。

1つしかない身体を、どこかの空間に押し込める必要があったから「所属」という概念が育った。

しかし、「どこでもドア」を手に入れた人類は、ある空間から、別の空間へと瞬時に移動しながら生きるようになってくる。そうなると、複数の空間を瞬時に行き来しながら「多層的に所属」することが可能になる。

1月13日に平和活動家の石丸弘さんと「カテゴリからタグつけへ」というテーマでFacebookライブを行った。何十個ものコミュニティに関わっている石丸さんにとって、コミュニティに所属しているという感覚はないそうだ。むしろ、自分の活動のタグにコミュニティがなっているのだという。

自分自身の全体性を生きようとしたとき、あらかじめ社会に存在しているカテゴリに自分をはめ込んでいくのではなく、自分の活動に社会を取り込んでタグづけしていくという発想が生まれる。コミュニケーションがオンライン化して「どこでもドア」によって空間デザインが変容した今、それを簡単に実現できる。

あらゆる活動を、カテゴリからタグ付けへの発想転換をして、自分らしく生きるための活動ポートフォリオを組む生き方が、可能性として広がっている。

オンラインじぶん大学ネットワーク

社会システムが堅固で、あらゆるものがカテゴリ化していて、有利なカテゴリに所属することを競っていた時代は、終わりを迎えつつある。

社会構造が流動化して、誰にとっても先が見えない時代に突入したのだ。

そんな時代に重要になるのは、「自分らしく生きるために学ぶ」ことである。

一人一人の自分らしさは違うのだから、大量生産的な学びは不可能になってくる。誰もが、自分らしく生きるために学習環境をDIYで構築するのだ。

学びの時間割を、学校のコースから選択するのではなく、世界の可能性から選択しよう。世界に存在しないなら、自分で新しく作ればよい。

自分にとっての理想の時間割を、ゼロベースで考えるのだ。

そのときに大事になるのは、以下の4つのバランスである。

1)教える

2)教わる(学ぶ)

3)教え合う(学び合う)

4)研究する

3)と4)は、一体化することもあるだろう。

初めは、興味関心を広げながら教わったり、学び合ったりするところから始まるだろう。それをさらに追及していけば研究することになる。研究して発見したことは、他の人に報告するために教えよう。

こうやって先の見えない未来を、みんなで耕していく時代になるのだ。

「どこでもドア」によって、想像を絶するマッチングの可能性に開かれたことで、自分を中心に据えた学びの可能性が、すでに生まれている。

あとは、現実化するだけだ。

最後に、例として、私の時間割を紹介する。

じぶん大学

中里桃子さんも、時間割を公開している。

自分を中心にした学びのデザインを表現しながら、想いで共振共鳴した人たちと出会って教えたり、教わったり、学び合ったり、研究したりしていく血の通った豊かなネットワークが、これから大きな価値を持つようになるだろう。

オンラインじぶん大学の時間割を作ったら連絡してほしい。自分を中心にした生き方や学び方を志す人たちがネットワーク化したところから、オンラインじぶん大学は現実化していくだろう。

メールマガジン「田原真人通信」始めました。バックナンバーを公開しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?