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田原イコール物語12「2項対立を超える共存在サイクル」

機械論的パラダイムの構造の中で育った自分に気づいたとき、最初は、そこから逃れるためにそれを否定して、そうじゃないものとして生命論的パラダイムをイメージした。

しかし、そうすると、機械論的なものがすべて目の敵みたいになってしまって、「アンチ機械論」みたいになってきた。自分の中で機械論を否定しているので、機械論で培った工夫なども使いにくくなり、仕事の効率も悪くなってきた。カッピングで背中が紫色になって過労で倒れたのも、それが原因だった。

機械論パラダイムの外側に出たうえで、もういちど、それと仲直りする必要に迫られた。

そんなとき、「関わり方の学び方」という本を読んでいて、工房と工場とをパレードの法則で結ぶ図を見かけた。

「関わり方の学び方」p212より引用

工房フェーズと工場フェーズとが、0⇒1と1⇒100の違いとして結びついた。じゃあ、最適化しきってしまったらどうなるのか。生命は、そこで、自己解体して次に進むことができるのではないか。そして、もう一度ゼロリセットしてやり直していくサイクルを持っているのではないか。すべてのフェーズを経験しているからこそ、否定しないで共に存在できるのではないか。そう考えているうちに、3つ巴の構造が思い浮かんだ。

3つのフェーズを統合した共存在サイクル

これは、3項関係に持ち込むことで2項対立を超えることができたという成功体験になった。

この観点からオンライン反転授業のデザインを見直すと、こちらも、講師、受講者の2項対立を、共創カタリストという第3項を入れることで解消する形になっていた。2項だと対立になるが、3項だとサイクルになるのだと思った。

ようやく、自分の中でアウフヘーベンが起こり、次のステップに進める状況になった。

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