田原イコール物語6「教育実践者にインタビューしまくる」
予備校講師としてある程度の実績を上げて参考書を書き、動画を使ったネット予備校を運営していて、なんとなく自分は教育のことを分かっているような気がしていた。
ところが、「学習者の主体性を育む学び」というテーマに関心を持った瞬間から、そこには自分が知らない世界が広がっていることに気づいた。このテーマを追求しているたくさんの実践者の姿が目に入ってきた。自分は何も分かっていなかった。
「反転授業の研究」は、マレーシアのペナン島に住み、主体的な学びのことをよく分かっていない田原が、「主体的な学びとは何か?」ということを学びたいという欲求で立ち上げたからこそ発展したオンラインコミュニティだった。分かっていないから聞いて回った。海外在住だから、オンラインの可能性を追求することになった。
WizIQに集まって実践者の話を聴くオンライン勉強会を月1回のペースで20回以上やった。ツールは途中でGoToMeetingに変わり、最後はZoomに変わった。実践者の紹介をするために事前にインタビューを行い、それを文字おこししてインタビュー記事にまとめた。一人のインタビュー記事を書くのに2-3日かかったと思う。1回の勉強会に2人の実践者を呼んでいたので、準備に相当な時間がかかったが、その時間が、自分にとって知らない領域を理解するための貴重な時間だった。実践者の方法論だけでなく、その人の根底にある想いを感じたかった。その想いが感じ取れるまでインタビュー記事と格闘した。
当時のインタビュー記事は、反転授業の研究ブログ を辿ると読むことができる。
自分の想いが受け取られたと感じると、その人は僕のことを信頼してくれるのだということに気づいた。偉そうなことを言うことよりも、相手を深く受け取るということが、関係性づくりにおいて重要なのだということを知った。オンライン勉強会を軸にコミュニティ生成の渦が回り始めた。やればやるほど、分からないことが増えてきた。好奇心が刺激され、学習モードが立ち上がった。より深く学びたいという意欲がわいてきた。
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