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2024年始のつぶやき

初詣は諏訪大社。それも上社。前宮経由で本宮。諏訪郡原村に居を構えて丸五年、これが毎年のルーティン。
諏訪大社のおみくじ。これは未来予想図ではなく、自らへの戒めと解釈している。吉か凶かということではなく、おみくじに書かれた歌が含蓄に富む。

5年前、4年前は、同じ中身を連続で引いた。中吉。
吹く風に
沖べの波の
高けれど
こころ静けき
わが港かな

これまでの幸福はみな 祖先のおかげなので安心せず自分も人をいつくしみ 世の為人の為につくせば よそに風が吹いても自分の所は何事もなく幸多し

その次は、小吉。
月かげの
やまのは近く
からむけば
ほのぼのしらむ
東(ひんがし)のそら

こちらに良くすればあちらに悪く 右によくすれば左に悪く 常に心に迷いがある 腹立ちを押さえて利欲をすて おごりをいましめれば利益得る

昨年はまた、小吉
池みずに
影はさやかに
うつれども
手に取りがたき
冬の夜の月

水に映える月が目に見えながら取り難いように 心に苦しみ多く 思うに任せぬ事続く運 万事控え身を守り 信心して時の到るのを待て 進むは凶

そして今年は、末吉だけど・・・
もえいずる
若葉の色ぞ
美しき
花さきみのる
末も見えつつ

次第次第に運が開けて幸福になる運 但し欲張って一足飛びにことをなさんとするときはあやまつ事あり 時期をみながら心ながく望みを達すること

こうやって、時系列にメッセージを並べてみると、確かに何か流れがある。中吉・中吉・小吉・小吉・末吉と来ると、何か運勢がダウントレンドのような印象もあるが、中身はそうではない。風が吹き荒れていても、とか、夜明け前だけど月が傾いている、とか、つかめそうでつかめない冬の月影とか。まあ確かに試練が続いていたのかもしれない。それに対して、今度は若葉だ。美しい花が咲き、実をつける将来が見える、と。干支、折しも龍。

ただ、元旦から能登大地震や羽田空港の事故だったり、その龍もあばれていて落ち着きがなさそうだ。金融市場も波乱含みだし、政治は不安定、世界各地の紛争も解決の方向性が見えない。

だからこそ、「一足飛び」は禁物、「時期をみながら心ながく」を胸に、焦らず、腐らず、調子に乗らず、過度に落胆せず、息を整えて、事に当たろうと思う。「さあ、ボトムアウト!」と意気込んではいけない。ここは自らを戒めねば、と思う。

監査役稼業も通算で11年3か月。上場企業での現職の任期も折り返しを過ぎた。残り二年を切ってきた今、美しい花が咲き、実をつける将来に向けて、道筋をつける一年にしたい。それが今年の抱負、かな。

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