足摺岬より月を指さす・テレワークで生ずる、発揮されるべきあなたの才能

みえなきお客様のお心をあたかもみえるようにふるまうのが、旅館の生業にて、今回もそんなお話。

ー足摺七不思議「天狗のはな」からー

「…天魔（天狗)障害するにつき一指をあげて降したる…」

2020年人類は、100年に1度のウイルスの猛威にさらされ、引き返すことのできないアフターコロナ時代へ突入した。

日本では、新型コロナウイルス対策特別措置法に基づき、非常事態宣言により、3つの「密」（密閉、密集、密接)を避けゼロ「密」を目指し。ソーシャルディスタンス（社会的距離の確保、人的接触距離の確保)として、情報通信技術を活用し、時間や場所の制限を受けず働く形態「テレワーク」（「tele=離れた所」と「work=働く」を合わせた造語)を求めた。　休業要請、外出自粛、感染情報。不安と内省の機会が増え、自身の価値観、働き方の見直し、これからの仕事の仕方について、改革を余儀なくされた。

2020年7月10日10:13 日本経済新聞Webにて、「日本人飛行士の月面着陸に道、日米探査協力で共同宣言」というニュースが流れた。　文部科学省と米航空宇宙局（NASA)は10日、米国が主導する月探査計画に日本が協力するとの共同宣言に署名した。　米国は、2024年までに米国人宇宙飛行士の月面着陸を目指す「アルテミス計画」を掲げる。　月探査や将来の火星探査の拠点として、月を回る軌道に宇宙ステーション「ゲートウェイ」の建設を計画する。　ゲートウェイは、ISS（国際宇宙ステーション)の国際協力の枠組みを引き継ぎ、日本のほか欧州やカナダも参加を表明している。　日本は、ISSの実験棟「きぼう」の技術を応用し、ゲートウェイの「ミニ居住棟」に電源機器などを提供。　宇宙飛行士が長期滞在するための「国際居住棟」は日米欧で分担。日本は空気や水を制御するシステムや電源機器などを提供する。　ミニ居住棟は2023年。有人月面着陸は2024年。国際居住棟は2025年に打ち上げる予定。　宇宙航空研究開発機構（JAXA)　は月面へピンポイント着陸を狙って2022年度に小型探査機「SLIM」を打ち上げる。観測データはNASAで共有する方針。　政府は、日本飛行士がゲートウェイに滞在したり月面着陸したりする機会の確保を目指している。（記事要約)

「オフグリットな土地」を開拓する。　宇宙空間で、人が長期滞在生存可能な居住施設を建設。　地球上で、マイクログリッド構想（都市規模の複数小規模発電施設による電力供給網)と事業化の広がり。　世界各地で活発化する動きに合わせて、国内外の「オフグリッド型コネクテッド住宅」開発も加速化する。

テレワークの「tel（いろんな場所)の範囲」は、過疎地域を含めた日本国内から、世界各地、地球圏外へ広がり、これから宇宙規格とも呼べる技術の向上により、地球上どのような場所でも「快適な空間」で働くことが可能になる。　テレワークに最適なノートパソコンと気軽に移動可能な居住空間が実現する。

2018年6月住宅宿泊事業法（民泊新法)の施行と旅行業法の改正が行われました。背景に、訪日外国人などのインバウンド需要とAirbnb（エアビーエヌビー)などの民泊市場の急成長がある。　注目点は、住宅宿泊事業法では、営業日数や設備要件等、規制の追加。　旅館ホテル、簡易宿泊所等は、フロント設置義務の緩和。　民泊と旅館ホテルはどちらも条件付きで、無人経営が可能性となりました。　法律や条例、運用上の制約理由で収益化が困難な建物や小規模な土地が、規制緩和により「少ない客室の宿泊施設」として、活用運営する物件が増えてきました。　完全無人化が可能かは、①旅行業法か住宅事業法かの区分。②本人確認（宿泊者名簿)、カギの受け渡し、駆けつけ要件。その物件がある自治体の条例によって①②は異なる。　ICT機器等による代替措置が認められて、要件が満たせれば無人化できます。

用途の違う魅力的な建築物が、人件費のすくないローコストオペレーションによる、収益率の高い宿泊施設として生まれています。ここへ美しい景色に親和性が高く、優れたデザインのオフグリット型コネクテッド住宅も宿泊施設として新設されることでしょう。

ローコストオペレーションによって収益化を進める宿泊施設は、施設での常勤からテレワークへ、業務上起こる課題が定型マニュアルで解決出来れば、AI（エーアイ)機器が代替する。　収益を高める為、労働生産性を高めるには省人化へ向かう。

会社が新しく創造した価値を付加価値といいます。　経営者の戦略として人が求められ、人により付加価値を生み出す構造があれば、付加価値は従業員によって生み出されたもの。従業員の知恵と努力の結果といえます。

通信機器を介すると情報は制限される。受信側の人には情報は少なくなる。すると人は情報の少なさを補う想像力、仮説を立て続けていく思考力が発現する。素晴らしい能力です。　さらに進んで、腹で聞く。すると人は、少ない情報で立てた仮説に基づき、理解できなくても情感をともなって行動力を発揮する。　AIでは、行動に必要な情報が満たされるまで動くことはない。

売上高付加価値率を上げる人とは、人の意図（内在理論・大切なこと)を受けとめる力のある人です。

大切なことは、

「Don't think.FEEL!」　　「考えるな、感じろ！」

映画「燃えよドラゴン」ブルース・リーの台詞です。のちに映画「スターウォーズ」ジェダイ最強の指導者「ヨーダ」の名言にもなってます。　燃えよドラゴンでは、その後のシーンで、ブルース・リーが弟子の少年と禅問答を行い、語る。

「It’s like a finger pointing away to the moon.」

「Don't concentrate on the finger,or you will miss all the heavenly glory.」

「指月譬」と同義。

「…天魔（天狗)障害するにつき一指をあげて降したる…」

足摺七不思議「天狗のはな」が伝えつづける大切な知恵です。

#これからの仕事術