マンホールからベンガルトラまで その15
最高のバス
コケコッコー!
鶏の鳴き声に目を覚ました。
もう少し寝たい。
しかし何度も鳴くその自然の目覚まし時計は止めることが出来ない。
特に私の小屋は鶏小屋から一番近かった。
まだ眠かったのでなんとかもう一度寝ようとして目を閉じたが、鶏は許してくれなかった。
コケコッコー!
むう、起きるしかない。
ベッドから降りようとして頭から蚊帳に引っかかって難儀する。
罠にかかった鳥のようにジタバタともがく。
でもこの蚊帳があったので蚊に刺される事もなく、睡眠は快適だった。
蚊帳