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かぜ薫る セルフライナーノーツ



「僕らはまだいける」!

これが全てです。肩を貸すわけでも、意味を与えるわけでもなく、ただどこかで飛んでいる。
風に乗って。誰かの存在を薫る時、ほんの少し軽くなるその感じを、どうにか宿せているかなと思います。


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アイデアの発端は「ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom」をやりながら。飛んでいる時の空気感。自分が目的としている空島へ、自分の工作とアイデアがたどり着けるか!というひりつきは、ときめきと共に強く形にしたかった。(実はストーリーから書いている歌詞などもあります)


Highway Star,Speed Star / Cymbals,内田晴元,小泉一郎&米山美弥子
Intro To a Movie About a Fucking Loser / azar & SEDVTED,whoisazar! &SEDVTED
飛行少女 / さよならポニーテール


こちら3曲等が引用元です。もともとCymbalsみたいなの作ってみるかーと手を動かし始めたプロジェクトに上記のフィーリングが適合しました。疾走感と焦燥感の中で、誰かへの暖かさと寂しさが潜んでいる。全力で飛ぶことは独りになるということ。決して誰かと分かり合えない。
そんな「君がいる孤独」なんです。




歌詞は5回フルで書き直しました。初稿はお気に入りでしたが、もっと誰かの手元まで届けたいと思い、否が応でも言葉を聴いて、わかってほしかった。オマージュとサンプリングを交えながら書き進めた歌詞制作は3ヶ月ほどにおよび、毎晩サイゼリヤに行っては5時間頭を抱えて何もできず絶望する、そういう制作の日々でした、まあみんなやってることでっせ。とても楽しかった!!

隣にいたあなたとは、もう交われない。
みなそれぞれに飛行していて、目的地も、スピードも、飛ぶ方法も違う。それでもきっと、その孤独の中で粘って腐らず頑張っていれば、誰かの気配は感じ取れるし声をかけあったり肩を叩く日がいつか来ると思う。そういう愛があってほしい。

すごく実直で恥ずかしく感じながらも、そう思うんです。


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歌詞の具体的な制作の話はまた間を置いて書こうかな。あとこの記事のいいねが多かったらかな笑笑
自分なりの方法論が少しできてきたし、さらっと書けるほどシンプルではないから、またの機会に。
松尾芭蕉とカイジとゼルダの伝説のオマージュとか、昔年末に母親に話した誰も知らない事なんかをセルフサンプリングしてます。笑


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あとMV!
今回はMusic VideoというよりLyric Videoというテイストで作ってます。同じようにどこかを飛んでいる、大学の友人でもあるTatsuさんに作画をお願いしました。彼は必ず今後あなたたちの目の前に現れるから、フォローとかしとくと良いよ。

作画の力がすごいから、2人の波が重なる最大振幅が編集のどこにあるかすごく悩みました。音楽は主役だけど、言葉も作画も雰囲気も伝えたい。いろんな見方をして欲しい。(またこれにもゼルダの伝説 TotKのオマージュを頼み入れ込んでもらっています。いろんな出方をしてるのでアイテムを探してみてください。僕がこのゲームを大好きすぎるだけなんだ、笑いながらやらせてもらいました。)


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多少覚書のように雑多に書かせていただきました。読んでくれた方ありがとう。

そして楽曲制作に関わった方々、アドバイスをくれた方々、本当にありがとう。
また、全てのオマージュ、引用元の制作に関わった方々に多大なる感謝を。



「かぜ薫る」Credit

Bass : Ryuhei Konno
All other instruments : Masato Omi
Vocal Recorded, Mixed & Masterd : Kosuke Sakata (bluesofa)
Artwork : カチナツミ

MV Credit

監督&編集:碧海祐人
作画:松岡竜生(Tatsu)

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