愛されることを受け取ってもいい
はっきり言って、自分は「闇」とか「影」のある人間だと思う。できれば明るく平和に生きていたい。言葉を恐れずに言えば誰にでも愛されるような人、幸せそうなものへの憧れもある。
そういった「愛嬌」が自分のなかにあることもわかる。しかし、自分の持つ影や闇の部分により、本当に愛されるに足る人間なのか、自信を持っていいのかグラグラと揺れてしまう。
昨日、書店で手に取った小説「52ヘルツのクジラたち」は影を持つ自分ゆえに共感した物語だった。
主人公である貴瑚(きこ)は幼い頃から母親によ