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『天才読書』を読んで:成功者たちの読書から得た知見


本書『天才読書』は、イーロン・マスクやジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツといった成功したビジネスマンたちが、どんな本を読んで知見を得ているのかを明らかにしています。彼らがどのような本から影響を受け、その知見をどのように活用しているのかを語る一冊です。

特に印象に残ったのは、「問いを立てる能力」についての章です。イーロン・マスクが『銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ』から得た知見を引用します。

「多くの場合、質問は答えよりも難しいということだ」。適切な質問を考えることができれば、答えはより簡単に得られるという気づきを得たそうです。「問い」を立てる力は、ビジネスだけでなく人生においても非常に重要です。正しい答えを得るためには、正しい問いが必要になるからです。それは「課題を解決する力」よりも「課題を発見する力」の方が大切であると言い換えることができるでしょう。

ショーペンハウアーの名言「天才は、誰も射ることのできない的を射る」が示すように、天才や成功者はまだ誰も発見していない問題を自ら定義し、解決する能力に長けています。

多くの人は、自分の状況や取り組んでいることに「何かが間違っている」と感じつつも、それを具体的な問題として定義できずに悩んでいます。この本を読んで、自分の抱える問題について考える際に、直接的な答えが書かれている本は少ないかもしれませんが、関連する書籍や物語からヒントや知見を得て、自分なりの解釈を作り出すことが重要だと感じました。

また、ジェフ・ベゾスの「後悔最小化の原理」のエピソードも興味深かったです。ベゾスがカズオ・イシグロの小説『日の名残り』を読んで、80歳になって人生を振り返ったときに後悔を最小化できるように生きようと考えるようになったことは、非常に共感を呼びました。

天才たちが影響を受けた本は多種多様ですが、それぞれが本から得た経験や知見を自分のものとして活用し、行動やビジネスに結びつけている点が共通していると感じました。


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天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊


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