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ウイルスと人種の驚きの関係
コロナ禍で注目を浴びた「ファクターX」。
日本人はどうして他の国と比べてコロナの影響が軽かったのか?
そんな疑問に答えるヒントが詰まった本が
『京大 おどろきのウイルス学講義』です。
『アジア人は新型コロナウイルスの死亡率が比較的低い一方で、欧米、特にアングロサクソン系の国々では死亡率が高い傾向があります。過去にアジアで高病原性のコロナウイルスが流行し、生き残った人々の末裔が現代のアジア人かもしれない。その可能性は否定できません。』
この一節には驚かされました。
ウイルスが人種によって
重症化の度合いが異なるかもしれないなんて
考えたこともありませんでした。
もしこの説が正しいなら、
日本人の「ファクターX」と呼ばれる免疫力の高さは、
過去に流行したコロナウイルスが影響していた
可能性があるのかもしれません。
実際、ウイルスと人種の関係や、
遺伝子がどのように免疫機能に影響を与えるのかは
まだ解明されていない部分も多いと感じます。
ウイルス学の世界では、私たちが知らないことがたくさんあるのだな、
と改めて実感させられる一冊でした。
京大 おどろきのウイルス学講義