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馬の瞳に恋している2022【オークス】

母パールコードという馬を重賞で勝たせてあげられなかったから。

G1桜花賞を川田騎手がスターズオンアースで制覇したのと同じ日に、
グレードの3つも下のリステッド競争、忘れな草賞を勝利していたアートハウス。
そして川田騎手がオークスで騎乗することを選んだのはアートハウスの方だった。

美しい薔薇には棘があるし、上手い話には裏がある。
この美し過ぎる美談は、少し匂う。これはきっと罠に違いない。

親娘共に中内田厩舎。若駒の育成には滅法強いが、3歳以降のG1にはあと一歩のところで届いていない。
アートハウスの母パールコードは2016年の秋華賞2着。
前哨戦で2着するも、オークスには参戦していない。
つまりは母の忘れ物を回収するのであれば、それは秋の舞台のG1秋華賞なのではなかろうか?

そしてこの話の流れの中で、ただ一頭、煽りを喰らう形で、
春の桜の大舞台、インコースを狙い澄まして末脚一閃。
折角のG1勝利をもぎ取ったのにも関わらず、
結果的にパートナーにその手綱を手放されてしまった、不遇の馬がいる。

◎ スターズオンアース ルメール騎手

もう見返してやるんだから、
なんて、内心腑がグツグツと煮えたぎっているのかもしれない。
いや、むしろそうであって欲しい。
また押しも押されぬリーディングジョッキーにして、
まさかの2022年現在国内重賞未勝利の珍事、彼がこのまま終わるわけがない。
現役最強ジョッキーの今年初の重賞制覇は、G1の大舞台。
怒れる乙女の情熱を、最高の技術でエスコート。
大外枠から見事に捌き切ったその先で、違う騎手でクラシック二冠なんて、見たことも聴いたこともない(初?)新しい未来を見てみたい。

◎スターズオンアース
○アートハウス
▲サークルオブライフ
△エリカヴィータ
×ベルクレスタ ナミュール(馬体重次第) プレサージュリフト



褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。