見出し画像

情報の共有化は、社長の根気と実行力

「情報を共有化しよう」

何かにつけて言われる言葉。

これを言われてしまうと、反対する理由が何もないという、ある意味『絶対ワード』

なので、社長とか上役たちは使いたがるが、その言葉を使う前に、どうしたら情報を共有化できる環境がつくれるか、ということを考えてみてほしいなって思う。


僕は、本当に情報を共有する会社にするためには、社長の根気と実行力が不可欠だと思っています。

なぜなら、情報は、自発的には共有されないからです。

情報が共有されやすい道筋を作り、それを積極的に促すことによって、徐々に徐々に自発的な情報共有が生まれてくると思います。


そのために、取り組むべきことは、次の2つ。

・『何の情報が共有されるべきなのか』の明確化

・社長はじめ、上役たちの方が、積極的により多くの情報を共有する


まずは、どんな情報が共有されるべきなのかを明確にすること。

たまに、「どんな情報でもいいから、共有してほしい」という人がいるが、それは逆に、どんな情報も上がってこない。

「昨日、コンビニで新商品の○○を食べたんですが、とてもおいしかったです!」って情報、いる?

『どんな情報でも』は、情報を発信する人のフィルターによって、そのレベルが変わるし、また現場からすると、社長たちが必要としている情報がわからないため、必要な情報がズレたり、報告しづらかったりするので、ダメ。


「今、顧客情報の見直しをしているので、顧客のこと、特に従業員に関しての情報があったら、積極的に共有してほしい。それをもとに、今後、顧客の従業員向けの販促を打っていこうと思っている。」って言ってくれたら、そこにアンテナが立つよね。

こういう風に、何の情報が共有化されるべきなのかを明確にすると、現場の人の判断負担も減らせて、自然と情報が共有化されやすくなってくる。


また、社長たちが、より多く積極的に情報を共有していく姿勢を見せていくことも、非常に大切。

「情報を共有化したい」といっている人って、結局は「もっとオレに情報をくれ」って思っている人が、少なくない。

だから、自分からは全然情報を出さないくせに、現場からの情報ばかり求めがち。


普通の中小企業では、基本、情報は上に集まるような仕組みになっているので、社長たち上役が、最も多くの情報を持っているケースが多い。

細かな現場の情報はないけれど、全体的に持っているその情報は、実は現場の人たちも知りたがっている。

『どんな情報が共有されるべきか』を明確にした後、それについての情報を、むしろ上役たちが積極的に情報共有していくべきだと思います。

それにより、現場も、必要とされている情報がより理解できるし、意識のアンテナも立ちやすくなり、行動にも移しやすいんじゃないかなって思う。


最後に、必要な要素の根気の部分。

「情報を共有化しよう!」ってなると、始めのうちは、ちょっとズレた内容の情報も多く上がってくるはず。

その時に、「ちょっと違うなー、そうじゃないんだよ」なんて言ってしまったら、その言われたスタッフは、次は委縮しちゃって、もう情報をくれなくなるかもしれない。


ではどうすればいいかと言うと、まずは報告してくれたことに対しての感謝を示すことが大切だと思う。

たとえ、その内容がズレていたとしても、「教えてくれてありがとう。早速検討してみるよ。あと、合わせて○○みたいな情報もあったら、また教えてくれないかな。」って、上手に修正してあげられたら、次はちゃんとした情報が上がって来やすくなるはず。

こんな風に、初めは、根気よく付き合ってあげる事が必要で、それによって徐々に、自発的に情報が共有される環境が出来てくると思います。


以上、情報の共有化には、社長の根気と覚悟が必要だねっていうテーマで、書いてみました。

実際、僕自身も、社長に情報を共有しようとして、嫌な気持ちになった経験があり、その体験から、今回の記事を書いています。

ですので、情報の共有化って、トップが本気で取り組まないと、なかなか難しいなーと感じています。

でも、絶対に取り組むべき事でもあると思いますので、そういう組織がいいなーって思っている方は、ぜひ、頑張ってみてください。

応援しています。

一緒に頑張っていきましょう!

最後まで読んで頂いて、ありがとうごいました!

※音声も、毎日配信しています。

Stand f.m.『社長にならない息子のラジオ』です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?