跡継ぎ息子の僕が、取り組んでよかった3つのこと。その1【事業承継する前に】
跡継ぎ息子の僕が、父の会社に入社後、取り組んでよかったなーと思うことを3つ、ご紹介したいと思います。
それは、
・他業界の考え方を取り入れた(マーケティング含む)
・情報発信(website、情報公開)
・客観的な意見を率直に言う
の3つです。
今回は、その中の『他業界の考え方を取り入れた(マーケティング含む)』について、書きたいと思います。
また、最後の方には、僕が実際にどうやって取り入れていったのか、という具体的方法についても書いていますので、何かの参考になれば嬉しいです。
・他業界(前職)の考え方を取り入れたこと
僕は、前職で、大手スポーツ用品店の店長をしていました。
チェーンストアだったので、仕組化されたオペレーションが多く、とても勉強になりました。
その経験を、中小企業である父の会社で転用し、会社の暗黙知となっていることを、仕組化して、そこそこ効果があったと思っています。
例えば、年間スケジュール(今までなかった!)の作成や、会議のやり方(今までダラダラ、エンドレス会議)、事務仕事の効率化、業務オペレーションの見える化など。
細かなところはまだまだありますが、僕の場合、前職の経験を活かすことは、会社にとっても、自身の影響力を強めることにとっても、とてもプラスに働きました。
跡継ぎの多くは、一度、他の会社で働いてから、家業の会社に入社することが多いと思います。
なので、ぜひ、その前職での経験値を、いかんなく発揮してほしいなーと思っています。
また、その会社によりますが、特に会社が小さい場合、マーケティング的な知識が不足しているケースが多いと思います。
高齢の社長は、今までの成功体験を強く引っ張っているケースがあるので、今の新しい考え方を伝えることは、とても重要です。
ほんのちょっとしたことで、結果が大化けする、なんてことはよくあって、「もったいないなー」って思うことも多いです。
後継者は、勉強している人が多いと思うので、その辺の考え方も伝えていけると、いいんじゃないかなーって思います。
・・・とはいえ、前職での知見も、新しい考え方も、そんなに簡単に受け入れては、もらえないですよね?
「新しい考え方で進めたいよ、そんなん分かっているけどさ・・・」
ですよね?
社長たちも、「今までこれでやってきたんだ!」みたいなプライドもあったり、新しい考え方自体を理解してもらえなかったり。
なので、僕が実際にやってきた、おすすめの方法をご紹介します。
それはずばり、『小さなプロジェクトのリーダーになって、実際に結果を出す』です。
プロジェクトは、何でもいいんです。
例えば、『お掃除プロジェクト』でも、『利益率1%向上委員会』でも、『感謝獲得プロジェクト』でも、なんでもいいです。
要は、自分自身がリーダーとなれるくらいの規模のプロジェクトで、かつ、周囲が反対しないようなものであれば、OKです。
実際に僕がやったプロジェクトは、『エアコンフィルターキャンペーン』でした。
車のエアコンについているフィルター。あれの販売促進のキャンペーンですね。
自分で手を上げて、企画を作って、実行しました。
それまで、会社で独自にキャンペーンを行うこと自体、あまりなくって、主にメーカーや問屋の推進しているキャンペーンに乗っかっているだけだったので、それだけで結構新しい取り組みだったと思います。
「まあ、やってみたら?」みたいな反応をもらったので、これは逆にチャンスだと思いました。
僕は、前職でキャンペーン的なことを独自にしていた経験もあり、また、その当時、キングコング西野さんのサロンから多くの学びを得ていたので、それをそのまま、キャンペーンに転用してみたんです。
結果、売上高は前年比の2倍超に!
その後も継続して実施していて、今年でこのキャンペーンも4年目ですが、毎年毎年1.5倍以上の売り上げ増を達成しています。
この結果をみた社長や周囲の人たちは、「ん?そういえば、前になんか言ってたっけ?」となって、やっと僕の意見に耳を傾けてくれるようになりました。
そこからは、比較的、新しい考え方は受け入れやすくなったと思います。
やはり、言うだけでなく、結果をしっかり見せることが大切だなって思っています。
なので、初めに選ぶ小さなプロジェクトは、①自身の得意を活かせそうな分野で、②結果が目に見えやすい、ものを選ぶといいと思います。
みんなが無関心な分野であればあるほど、大チャンス!
是非、取り入れてみてください。
自分自身のスキルアップにもなりますよ。
ということで、後継者の僕が取り組んでよかったなーと思うこと、『他業界(前職)の考え方を取り入れたこと』について書いてみました。
長々と読んでいただき、ありがとうございました!
今日も、頑張っていきましょう!
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