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もっとも美しく

もっとも美しく、もっとも効果的に機能している接続言の一例として、井上ひさしは、『坊っちゃん』を締めくくる一文に用いられた「だから」を挙げている(『自家製 文章読本』)。

私の考えでは、この「だから」と同じくらいに美しく、かつ効果的な「それでも」が、ちあきなおみの歌った「喝采」(作詞・吉田旺、1972年)のラストに登場する。

たとえば、もっとも美しく、もっとも効果的な「そして」や「しかし」は、この国の言葉のどこにあるだろうか。

2022.4.22

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