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ファッションサイコロジー 2

前回書きました、「僕が服を着飾ることによって、なぜ出会いの幅が広がったのか」という問いに対しての答えを考えていきたいと思います。

会話が上手な訳でも無く、内向的な性格。
社交性は社会人になってから少しはマシになったものの、まだまだ人見知りの性格は治ってません。
このような性格を見ても、とても出会いの幅が広がるような成り立ちではありません。
なのに出会いの場は増える一方です。
なぜか。

実は相手の方からお声を掛けて下さることがほとんどです。

一回喋ってしまえば、後は自然と会話が弾みます。
おかげで沢山の方とお話しする機会が増え、お誘いをいただいて出向く場所も多くなりました。
僕自身も服によって心理が変化し、自分から行動を移すようになりました。

なぜ声を掛けていただける機会が増えたのか。

僕が魅力的だから。。。ではありません。笑

これは間違いなく「服」の力です。

「その服、素敵ですね!」
「お洒落ですね!」
「とても似合ってますね。どこのですか?」

こんな感じでお声を掛けていただくことが多いです。
僕の着ている服を見て、相手が興味を示し、「声をかけてみようかな」と心理が作用した結果です。
こんな僕でも声を掛けてもらえるようにしてくれた服に感謝しなくては。

結果、人と話す機会が増え、沢山の方々と知り合えるようになりました。

「服とは催眠術である」

まるで催眠がかかったかのように、自分の意識を変え、そして他の人の心理を動かす力を持つファッション。

Fashion Psychologyは研究分野としてはまだ歴史が浅く、1890年 ハーバード大学のJames Williamが書いた著書"The principles of psychology, Vol I."によって「服と心理学」の関係性を説きました。

現在、Fashion Psychologyの研究者はごくわずかです。
London College of FashionのMSc Applied Psychology in Fashionのコースを作ったDr. Carolyn Mairと、現在ニューヨークのF.I.Tの教員であるDawnn Karen。このお二人がよく名前に上がります。

Dawnn Karenがここ最近"Fashion Psychologist"としてメディアやファッションブランドから引っ張りだこで、その影響かFashion Psychologyを取り上げる記事が海外だけでは無く、日本でも見受けられるようになりました。

Dawnn Karen
「“心理学”が欠かせなくなったファッション業界?オファー続く〈ファッション・サイコロジスト〉という新たな仕事」
http://heapsmag.com/why-fashion-brands-need-fashion-psychologist-Dawnn-Karen

「The Dress Doctor Is In」(英文)
https://www.nytimes.com/2018/04/12/fashion/fashion-psychologist.html

Dr. Carolyn Mairのことも知りたい方はこちら
「THE EMERGENCE OF FASHION PSYCHOLOGY」(英文)
https://careersinpsychology.org/the-emergence-of-fashion-psychology/

ファッション業界もFashion Psychologyの重要性に気づき、どうすれば消費者の心を動かす提案が出来るのか、答えを求めてDawnn Karenに相談することも少なくないとか。

現在、日本でFashion Psychologistとして活動している方は恐らくいません。
僕は今そこを目指し、現在勉強しております。
来年渡英し、Goldsmiths CollegeのGraduate Diploma in Media, Culture & Social Sciencesに入り、その次の年からLondon College of FashionのMSc Applied Psychology in Fashionに入る予定です。

現地の最新のFashion Psychology情報をこのブログで伝えていければと思いますので、これからも気楽に頑張って書き続けたいと思います。

写真 : 2017 9月 井田幸昌氏のアトリエにて。書かれてる人は写真家のJorgen AXELVALL

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