第12回 生徒指導の実践と事例研究Ⅰ-インターネットの安全性-

建前

指導のねらい

ウェブ上のトラブルはどこの学校でも起きる可能性があることに気づき、SNS等のコミュニケーションの難しさをわかりやすく伝えられるようになるとともに、ウェブ上のトラブルに組織で取り組んでいくことの大切さを理解する。

指導内容

・SNSトラブルの背景
・SNSトラブルの様相
・校内組織としてのSNSトラブルへの対応
・保護者等への周知・理解の方法

本音

Goくん

 ほとんどの生徒がスマートフォンを所持し、SNSを利用する頻度も高い。便利な一面もあるが、トラブルも起きやすい。写真の投稿により、学校名や個人情報の流出となる場合や顔が見えないやりとりで誹謗中傷もありえる。生徒には、情報リテラシーが身につくような指導が必要である。教員としては、いじめや炎上の事前防止と小さな変化に気付かなければならない。「全員が対象者である」という視点で取り組んでいきたい。

Sinちゃん

 講話ではインターネットトラブルは警察への相談がほとんどないとのことであり、抱え込んでいる人も多いようである。生徒の多くはスマートフォンを所持しており、SNSトラブルについての周知が必要である。トラブルが起きた後では対応が困難であることから、校内で連携して事前にトラブル防止に向けて取り組んでいきたい。

私から

 ウェブ上、特にSNSを介した生徒間または学校外のトラブルに対して、最近もいくつか主体者として対応していますが、表面化しない部分の存在であったり、生徒指導中に刻一刻と状況が変化したりと、これまでの経験だけでは難しい部分を多々感じます。
 教職員全体で対応すべきなのはもちろんなのですが、特にSNSが絡むトラブルは今後ますます若い世代の教員の役割が重要なパートになるのは間違いなさそうです。ぜひ客観性を担保した生徒目線で、彼らを観察してください。期待しています。


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