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アメリカ東海岸ボストン近郊在住 著作『世界のサンドイッチ図鑑』。『アメリカン・スタイル…

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アメリカ東海岸ボストン近郊在住 著作『世界のサンドイッチ図鑑』。『アメリカン・スタイルBBQ: 塊肉をドンッ!』、『世界のスープ図鑑』、『世界のサラダ図鑑』。 クッキング、フライフィッシング、旅行らのライター/エディター、日本語家庭教師。今でもサッカーを楽しむ。

最近の記事

ラ・ズッパ・ディ・ファジオリ・エ・カスタニエ La zuppa di Fagioli e Castagne

 もう何年も経ってしまいましたが、『世界のスープ図鑑』で省かざるを得なかったスープです。とてもおいしいイタリアのスープなのでどうしても紹介したいと思い、noteに書くことにしました。  ラ・ズッパ・ディ・ファジオリ・エ・カスタニエはイタリア語で豆と栗のスープという意味で、今の季節にぴったりです。豆が入っているためかなり濃厚なスープで、栄養も満点。乾燥ポルチーニマッシュルーム、ハーブがさらにスープに深みを加えます  ポルチーニは手に入れるのが難しいかもしれません。代わりにシメジ

    • マンゴー豆腐ムースとソフトメレンゲのデザート

       豆腐ってそもそも癖があんまりないので、考えているよりももっといろいろと使えるんじゃないかなあとずっと思っていたんです。極端な話デザートとか。カスタードクリームみたいなやつです。そうしたらインターネットで調べると、みんな考えることは同じでたくさん出てくるんです。中でもいちばん簡単そうでおいしそうなのが豆腐のムースだったんです。 でもレシピを見てもどうもしっくりこなくてどうしたものかと。豆腐というとどういうわけかヴェジタリアンとかヴィーガンに走ってしまうのは、あまりに短絡的で私

      • ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 33 大豆ときな粉のホンモス

          大豆のおいしさを再認識するアジア風のホンモスです。きな粉は一度香りが出るまで乾煎りするとより香ばしさが増します。大豆ときな粉の風味を生かすために、オリーブ油ではなくニュートラルなサラダ油を使いました。ニンニク、コショウも加えませんでした。     材料 調理済大豆:200g/タヒニ:大さじ3/きな粉:大さじ1/ライム汁:大さじ2/サラダ油:大さじ3/水適宜/塩:適宜    飾り サラダ油:適宜/調理済み大豆:適宜/きな粉:適宜   作り方 1.サラダ油までの材料をミキ

        • 春巻きの皮で作るバクラヴァ

          フィロ生地がなければ始まらない 日本でも人気が出始めたバクラヴァ。フィロ生地(phyllo dough)と呼ばれる紙のように薄い生地を何枚の重ね、間に砕いたピスタチオ、クルミなどを挟んで焼き上げたパイのようなお菓子である。でもパフペーストリー生地(puff pastry dough、パイ生地)はフィロ生地とは思っているよりもずいぶん違う。パフペーストリーは小麦粉の生地の間にバターを挟み、なんかも生地を折り重ねることでたくさんの層を作る。フィロ生地の場合は生地の間にギー(澄ま

        ラ・ズッパ・ディ・ファジオリ・エ・カスタニエ La zuppa di Fagioli e Castagne

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 32  ババガヌーシュ、Baba Ganoush

           ババガヌーシュは焼きナスのディッピングソースで、タヒニを使うなどホンモスに似ているところがありますが、実際はホンモスではなくホンモスとは別のディッピングソースなんです。かなり前から紹介したいなとは思っていたもののなかなかチャンスがありませんでした。今、ホンモスをずっとやってきて、「違うけど、まっ、ついでに紹介してしまおう」ということにしました。かなり無理はありますがその辺はご勘弁を。  ババガヌーシュは中近東でホンモスと同様にとてもポピュラーで、メインになる食材はナス。皮を

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 32  ババガヌーシュ、Baba Ganoush

          ゴールデンビーツガスパッチョ

           ビーツはアメリカでは一年中手に入りますが、ベストシーズンは6~10月だそうです。黄金色のゴールデンビーツも同じで、産地であるニューヨークでは6~11月がシーズン。どちらも言ってみれば夏の根菜ということになります。  一般的なビーツはあの真っ赤な色が魅力的ですがたゴールデンビーツの色もまた眩しいくらいの黄色ですばらしいですね。  今回はこのゴールデンビーツを使って夏向きの冷たいガスパッチョにしました。ビーツが黄色なのでその色が損なわれないようにトマトも黄色いものを使いました。

          ゴールデンビーツガスパッチョ

          冷製サツマイモ味噌ポタージュトマト入り

           今年の夏は暑いですね。こちらボストンも30度を超える日が少なくありません。暑いときに汗をかきかき熱いスープを食べるのも私は好きですが、冷たいスープはまた格別です。特に食欲がないときは冷製スープに限るともいえます。  アメリカといえばオレンジ色の実のスイートポテトですよね。たぶんいちばん人気のあるのもこのスイートポテトでしょう。でもスーパーに行くとスイートポテトの横にほぼ確実にサツマイモが並んでいます。名前はそのままSatsumaimoと書かれているほか、Japanese S

          冷製サツマイモ味噌ポタージュトマト入り

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 31 あんこホンモス

           前回はあずきは甘いという常識に反してスパイシーなホンモスを紹介しましたが、日本人ならやっぱり甘いあんこでホンモスというのを考えてしまうわけです。甘いホンモスっていうと今度は逆の意味で奇抜過ぎに思えるかもしれませんが、アメリカではいずれは私も紹介したいと思っているチョコレートのホンモスみたいなのがあるので私にとってはあまり衝撃的ではないのです。もちろん私が調べた限りではアメリカにですらあんこのホンモスなどあるわけではありません。おそらく世界初登場ということになるんじゃないかな

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 31 あんこホンモス

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 30  スパイシーあずきホンモス

           あずきといえばあんこ、あんこといえばあずき。あずきで赤飯作ることもあるけど、あんこといえば和菓子において唯一無二の存在ですね。でもそれだけじゃつまらないじゃないですか。何なら正反対のことをやってしまえと思ったわけではないんですが、あずきの違った側面を知るというのはけっして悪いことではないですね。  このホンモスは実はホンモス/フムス/ハマスいろいろ23のブラックビーンホンモスがベースにあるんです。まったく違う豆ですが個人的に色など印象として似ているところがあると思っているん

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 30  スパイシーあずきホンモス

          ライチとミニトマトのサラダ

           今ライチ(荔枝、リージー)がシーズンまっさりという感じで、中華食材のスーパーに行くと結構安く手に入ります。もちろんそのまま皮をむいて食べるのが基本ですがサラダにするとこれまたおいしいわけで、今回は少し甘めのライムジュースベースのドレッシングで和えました。  甘味には蘇梅醤(スーメイジャン)を使いましたが、梅やアプリコットのジャム、マーマレードなどでもいいと思います。少し前にTWした糖桂花(タングイフア)でもいいですね。   材料 ライチ:10個/ミニトマト:8個/レタスミ

          ライチとミニトマトのサラダ

          苦瓜豚バラ肉入りトマトあんかけ麺

           パスタを含めれば週に3回は少なくとも食べている麺料理。今回は大好きな中華風トマトあんかけに苦瓜と豚バラ肉を加えて、香港スタイルの卵麺にかけました。  味つけはシンプルに。麺は中華麺、うどんなど好みのものを選んでください。フォー用の米麺、ビーフンなどもいいですね。  苦瓜はたぶん日本でも1年中手に入る野菜だと思いますが本来のシーズンはこれから。今回使ったのは中国のツルンとした苦瓜です。太さ5㎝長さ25㎝くらいの大きなものを使いました。   材料 豚バラ肉:200g/苦瓜:大

          苦瓜豚バラ肉入りトマトあんかけ麺

          アボカドの冷製豆乳ポタージュ

           こちらボストン周辺は10度くらいに気温が下がったと思ったら翌日は30度近くまで上がる気温の上下動が激しい毎日です。それでも20度を超す暑い日がだんだんを増えてきました。  熱くなってくると食べたくなるのが冷たいスープ。熱さで食欲が湧かない日も増えてくると思います。そんなときでも栄養はしっかり取りたいものです。  このアボカドポタージュはそんなときにぴったりではないでしょうか。煮たり焼いたりする必要がなく、ミキサーやハンドブレンダー1つあれば作れてしまう簡単ポタージュです。小

          アボカドの冷製豆乳ポタージュ

          フレンチフライ/ポテトフライとポテトチップがおいしく揚げられたら幸せになれるのです、よね?

          フレンチフライもポテトチップも油の温度が肝心  ポテトチップスにしてもフレンチフライにしても油の温度がなんといっても重要ですよね。ポテトチップスは165~190度が最適温度、フレンチフライは一度目が160度、2度揚げのときが190度だと言われているようです。  でも温度計持って160度になったぞとジャガイモを揚げ始めると温度が下がりますよね。火加減を調整したりするものの上がり過ぎて火を弱めたり、弱めたら下がり過ぎたり、下げても温度が上がり続けたりと「ああもうだめだあ」という

          フレンチフライ/ポテトフライとポテトチップがおいしく揚げられたら幸せになれるのです、よね?

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 29 ミズナとホウレン草のホンモス

           ミズナは生のまま食べられるということで、日本でもミズナのサラダは人気があるようですね。癖のない爽やかな味わいのミズナは生で食べると本当においしい野菜です。  ミズナはマイルドなのでホンモスにしても強く主張することはないですが、独特の爽やかさはしっかりと感じられる上品ともいえるホンモスになります。もう少し色が欲しかったこと、ミズナにはない甘み、ほのかな苦みを少し加えるために生のホウレン草を加えました。生食用のホウレン草は日本でも手に入るようになってきたようですが、手に入らない

          ホンモス/フムス/ハマスいろいろ 29 ミズナとホウレン草のホンモス

          ミズナとオレンジのサラダ

           ミズナはたぶん日本でも1年中出回る野菜だと思いますが、旬はもう過ぎましたでしょうか。今回はオレンジといっしょに簡単なサラダにしました。ミズナは癖がないマイルドな味わいの野菜なので、ドレッシングはあっさり目にしました。酢の代りにレモン、オリーブ油の代りにサラダ油を使いました。ミントの葉でアクセント。   材料 ミズナ(葉に近い部分のみ):80g/オレンジ(薄皮を取って実のみ、手でちぎっておく):80g   ドレッシング レモン汁:大さじ2/サラダ油:大さじ2/ハチミツ:小さ

          ミズナとオレンジのサラダ

          マンゴー、マクワウリ、春菊、ホウレン草のサラダ

           先週中華系のスーパーに行ったらマクワウリがあったので即購入。たぶん今年初お目見えだと思います。いちばん熟していそうなものをかったけど、そのまま1週間置いてもう少し熟すのを待ちました。今回はサラダに使うので完熟よりも少し硬いくらいがちょうどいいですね。  このマクワウリにマンゴー、春菊、ホウレン草というちょっと変わった組み合わせのサラダです。ホウレン草は問題ないにしても、他の3つが出揃うというのは結構難しいかもしれませんね。特にマクワウリは季節が限られるのでこの時期、初物を見

          マンゴー、マクワウリ、春菊、ホウレン草のサラダ