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子どもと一緒に、旅をする。

7月の半ばに、奥さんと1歳半のおチビ2人と、4人で1泊2日の旅行に出かけた。
行き先は、金沢の小さな温泉旅館。

そもそもの目的は、奥さんが元同僚と3家族で集まることだったのだけど、前回のnoteで書いたみたいに6月はなかなかにキツい1ヶ月で、7月に入っても後遺症(体調不良仕事の積み残しなど)があちこちに残っていた。
だから「何としてもこの旅行のために頑張ろう…体調も整えよう…!」というくらい、僕の中でもモチベーション(拠りどころ?)にしていたイベントになっていた。

まだオムツもとれない1歳児との旅は、荷物の量を気にしない車が一番楽。
日本の高速道路や幹線道路は、“ロードムービー風” というほど車がまばらに走ったり一直線の道があったりするわけではないので、雰囲気もまあそんなにだけど、それでもドライブ旅行は楽しい。

普段はあまり運転しない奥さんも、積極的に運転をしたがる。(下手ではないが、たまにこわい。笑)

夏の日本海は、美しかった。
日差しがものすごく強く、暑かった。

幸せの感度

子どもができてからの自分の一番の変化は、感受性かなと思っている。簡単に言うと、いろんなものに感動できるようになった。

2人が見つけるささやかなものの美しさとか、ちょっとした出来事の変化を共有できることもそうだけど、自分自身が「当たり前」だと思うことの基準が、めちゃめちゃ下がったことも大きい。

例えば奥さんに対しては、家事一つとってもこの限られた時間で「よくそこまでやってくれた…!」とまぁ普通に思うし(同じことを向こうにも言われたけど)、今の生活を自分と楽しんでくれるだけで奇跡的だと思う。

子どもに対しては「生きてるだけでありがたい」と考えるようにしている。目が覚める度にちゃんと横で息しているか、気が気でなかった1年前からすると扱いはだいぶ雑にはなったけど笑、それでも元気でいてくれるだけで十分幸せなだなあと思う。

親としてはもちろん制約はたくさんできるけど、その中で夫婦それぞれに自分の楽しみの時間だってつくれる。むしろそのありがたみが、独身時代や夫婦だけのときとは違ってくるからおもしろい。

金沢に泊まった夜、旅館で美味しい晩御飯を部屋で食べられる喜びとか、夜な夜な女子トークに奥さんを送り出して、一人ビール片手に読書できることの幸せとか感じてつぶやいてみたけど、ぜんぜんうそじゃない。

旅に出ると、こんなことを強く感じる。

旅する姿を、子どもに見せる

滋賀という場所にUターンしてきたのにはいくつかの家族的な理由があるけど、同時に自分が10年勤めた会社を辞めたのは、チャレンジする姿を子どもに見せたいという気持ちがあったから。そして、子どもと一緒にチャレンジしながら生きていきたいと今も思ってる。

同じ理由で、もっと旅する姿を子どもに見せたいと思う。
子どもと一緒に、世界の広さを感じたいなと思う。(ちなみにうちは、夫婦ともバックパッカーでもある。いつか大きくなった子どもと、一緒にバックを背負って歩けたらちょっと幸せな気はする。)

働き方も暮らし方も自由になっていく時代のなかで、子どもらは自分よりもさらに、場所とか肩書きとか仕事をどんどん変えていくだろう。
一度きりの人生を、繊細に、たくましく生きるためにも、旅に慣れた大人になっていてほしいなあと思う。


このnoteを書きあげた今日から、また4人で僕の実家まで旅行することになっている。今度は西へ。目的地は四国の果て、宇和島。
関西からは車移動だけで7〜8時間はかかるので、前後を途中1泊ずつ+実家2泊、計4泊5日のちょっと早いお盆休みだ。

詳しい事情は言えないけど、これが最後の宇和島になると思う。おそらくよっぽどのことがないと僕はもう足を運ばないだろう。

もともと、ほとんど帰っていなかった地元。人とかかわることが苦手だった僕自身の歴史がそこにはあって、いろいろ克服したようでやっぱり今に繋がっている。大事な場所なんだと思う。

最後に見れる風景を目に焼き付けて、写真を撮ろう。
あまりややこしいことは考えず、子どもと一緒に、旅を楽しみたいと思う。

子どもたちも、また何か感じてくれる気がしている。




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