【僕の原点】イベントカフェ「こころ躍るカフェ」

昔の写真を整理していたら出てきた懐かし写真。
13年前に自分がコミュニティ作りを本気で考えはじめた時に友人3人とスタートしたイベントカフェ「こころ躍るカフェ」の看板です。
懐かしい写真と共に当時の心境を振り返ってみた。
 
当時、新卒として好きだったインテリア雑貨メーカーに就職して営業として平日月金で働く傍ら、
久しぶりに大学時代の友人と夢を語っていた時に、「イベントがしたい!」のキーワードが合致し、勢いで共同経営ではじめたイベントカフェです。
就職して2年目の春だったと思います。
 
夢語りのその日から、すぐに物件を探し始め、たまたま2週間後にいい感じの場所が見つかったので、とりあえず申込をしてみたら、すんなり通ってしまったので、わずか1カ月後には契約していした高円寺徒歩5分の物件。
 
(13年前から8年前までの5年間運営していました。ちなみに現在は、本好きの聖地「R座読書館」の3F部分に位置します。▶︎https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13096272/)
 
はじめは完全にノリだったけれど、自分以上にポジティブシンキングなまっちゃんと、自分以上にメンタルの強い中根氏という、心強い2人の友人となら「なんか楽しそう!」ただそれだけで決めました。
 
3人とも本業や本バイトがあったのもあり、失敗しても死にはしないよ、そんな感覚でいたのを覚えています(笑)
 
自分 貯金10万
まっちゃん 借金 20万
中根氏 借金 50万
 
全員合計すると貯金 マイナス60万の状態で、どこからカフェを開ける自信が出てきたのか今になっては謎だけれど、
とにかくなんとか200万ほどを親&友人から3カ月で工面してスタートしました。
 
スケルトンの何もない状態で借りたものの、もちろんリノベーションの方法は分からないので、ホームセンターで工具の使い方からレクチャーを受け、はじめての家づくりの本を買い、自分たちで6カ月かけて手作りで完成させました。
 
記念すべきオープニングイベントは、たまたまノリで出展したデザインフェスタで出展者だけを集めた打ち上げをしたいねと、公認でもないのに、勝手にデザインフェスタ打ち上げを企画して、2日間で奇跡的に80人ほどが来てくれたのを覚えています。
 
その後は、平日月金はサラリーマンとして営業をして、金土日はイベントカフェとして運営と、365日5年間ほぼ休みなく活動していました。
 
というより、休みたいと思うより、少しでも面白いイベントを企画したい、1人でも多く楽しんでくれる人にきて欲しいと、起きてる時は常に脳内アドレナリンが出ているほど、イベントのことを考えてワクワクしていたと思います。
 
少しでも興味を持てば、mixiのコミュニティで企画を立てて募集して、イベントを開催する。
1年間に100企画はイベントをする!と3人で決めていたけど、結果文字通り、5年間で500企画、10000人もの人と出会えました。

振り返ると、その時の自分も、仲間といることが大好きで、面白い企画でワクワクさせたくて、ノリとテンションだけで生きていました。
看板の絵が、その時の自分たちの生活をそのままに表しているなと思う(笑)
 
実際、それ自体は5年間で合計すると赤にもならず黒にもならず、儲かるということは全然なかったけれど、大切なことに気づけた5年間だったので、記録しておこうと思う。
 
▶︎やる気があれば、人生を2重に生きれるということ。本業ともう一つの本業とどっちもできること。
▶︎1人で叶わないことも、同じ想いの仲間がいれば夢は10倍も早く叶うということ。
▶︎お金で得られる幸せ以上に、好きなことに没頭できる時間がより幸福感と充実感を満たしてくれること。
▶︎死なない程度のリスクと、外圧環境が、継続する良いプレッシャーになること。(毎月家賃があってイベントをし続けないといけない状態がないと、この数は企画してなかったと思う。)
 
特に人生を2重に生きれるということ。
「好きなことだけで生きていく。」という有名な本もあるけど、
自分は「本当にやりたいことがあったら、いやいやサラリーマンを続けずにさっさと辞めて起業をしたらいい」とは全く思わない。
 
本当にやりたいことがあったら、本業を続けながらでも、充分にやりたいことに注ぎ込む時間は作れるからどっちもやったらいいと思う。
 
平日、仕事が終わってから20時から24時までの1日4時間、計20時間。
土日の9時から7時までの10時間、計20時間。
ちゃんと6時間の睡眠時間と、1日3食ごはんを食べる時間も取りながら、
1週間に40時間は、本業以外に、本業と同じくらいの時間を作れる。
  
だから続けている本業は辞めなくてもいい。
それに「生活に困るかもしれない」という不安は思った以上にストレスになるから。自分は本業があったからこそ、本当に好きなまま5年間イベントを続けることができたと思う。
 
大切なのは、
起業したい程にやりたいことに残りの40時間を使うのか、
もっと他の旅行や勉強や友達との時間に使うのか、
決められる自由がみんなあるということ。
 
そう思えると、
「本業を辞めないとやりたいことはできない」
という自分に対しての言い訳がなくなって、本心の部分がどっちかスッキリ割り切れるようになる。
 
本当に好きなことを仕事にするほどチャレンジしたいのか、
旅行や婚活や友達との時間の方が実は自分にとっては大切だったのか。
どっちも人生には大切だと思う。
 
でももっと大切なのは、たくさんの選択肢の中で、今一番自分がやりたいことだから、好きでその選択をしているという事実を受け入れること。
 
サラリーマンか、起業か、転職か、何か1つしかできないと思うと悩むけど、
どっちもできると思えば、未来はもっと選択肢に溢れてくる。
 
 
 
そんな、当時の大きなチャレンジに背中を押してくれた、まっちゃんと中根氏に大きな感謝を込めて。

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