見出し画像

ストレートネック

首から右肩、右腕にかけてものすごく痛い。肩こりのひどいような状態。じっとしていても痛む。膏薬や内服の鎮痛剤(ロキソニン)などで誤魔化しているが、なかなか寝付けないぐらいの痛みだ。

頚椎のどこかで神経を圧迫しているのだろう。ここまでの痛みではなかったが、以前も同じような感じで、整形外科に行ったこともあった。痛みが自然に治ったのと、あまりいい感じの病院ではなかったこともあって、行かなくなっていた。それがぶり返して、もう一週間ぐらいだ。

老いを引き受けながら、つまりは体が思うようには動かなくなることを前提としながら、生きていくよりほかないと理解はしていても、こうした前兆を目の当たりにしながら、遠からず、体の自由が効かなくなることを想像するのは、とても辛いことではある。山の畑を考える意識が、反射して身体への意識に帰ってくるという感じ。

鎮痛剤を無闇に飲むのもよくないので、ストレッチ系の対策を色々と見てみる。中でも興味深かったのが、山内義弘さんの指導によるこの3本の動画。工学系のバックグラウンドがあり、メカニズムに沿った説明が興味深い。

この3本のアプローチを私なりに説明すると、身体のシステムをセンサーと神経の制御系と骨格と筋肉の運動系の2レイヤーで考え、両者のキャリブレーションを行うというものだ。制御系をリセットすることで、固着してしまっている運動系を解放するというわけである。

無理にボキボキねじったり伸ばしたりしてもダメだとして、「形を改善しようとしても全く無意味なんです。機能を改善しなくちゃダメなんです」なんて名言だなと思う。

これですっかりなおりました、と報告したいところだが、そうは簡単ではない。月曜には近所のペインクリニックに行って、人生初のブロック注射を受けてみた。首の柔らかいところ、ゲーム・オブ・スローンズなんかでスパスパ切られていたところに正面から針を打つので正直怖い。針は0.4mmと細くて、痛くはなかったけど。

追記
3月末まで週一ないし隔週ぐらいでブロック注射を続けた。ほぼ5ヶ月。首はもうなんともないし、指先の痺れもほとんどなくなったので、注射はおしまい。
麻酔をすることで、痛み→緊張→硬直→炎症悪化→痛みという悪循環をとめ、痛くない→リラックス→血行改善→炎症緩和→痛み和らぐという好循環に転換するのだ。麻酔そのものは治療ではないのだろうが、ループを断ち切って逆回転させるという発想は重要だ。我慢していてもダメなものはダメなのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?