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木目のピアノ

木目のピアノがうちにやってきた。知人から譲り受けた。カワイのKL51KF。艶消しの木目。ピアノブラックには憧れるが、家に置くには重いので、木目はよかった。背が低いのもいい。アップライトだが、蓋はグランドピアノよろしく斜めに開くのだが、あの優美な曲線をもった蓋ではなくて、ただの矩形の板だから、爪切りを開いたような形になる。

そして猫脚。右脚の付け根が緩んで隙間ができていたので、斜め下からのネジを増し締めしたら、気にならないくらいにはなった。その脚のくるぶしに当たる部分に、前の持ち主の家で犬に齧られて傷があるのもご愛嬌だ。背のない椅子も猫脚。

調律は久しくしていないという。私には、これが今どのくらい変な音なのかはわからない。それなりの距離を移動してきたことだし、調律はお願いしてある。

妻が子供の頃習っていた(そしてすぐやめた)くらいで、うちにピアノをきちんと弾ける人間は(まだ)いないのだが、ちょっとずつ練習しよう。

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