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船を喰む

相変わらず写真と動画撮影に勤しんでいる。といっても、全くお金が発生する気配はなく、ただ風景や家族の写真ばかり増えていき、撮影した後は、家族だけしか見られないアルバムに共有するだけ。

それぐらいの言ってしまえば趣味でしかないことに多額を費やしていると、増えない預金残高にも納得がいく。リアルに2年ぐらい増えていない。

小さい子どもを撮るときに大事なのはオートフォーカスであって、写りのあまいMFのヴィンテージレンズではない。F16まで絞ってパンフォーカス気味にしてやっと使えるレベルの画が撮れるが、子どもはパンフォーカスの範囲よりも近づいて撮ることが多く、歩留まりが悪い。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kは家族ムービーを撮るには大袈裟すぎると思ってZV-E1を買った。だけどこれでも重くて持ち出すのが億劫になっている。40ミリの画角が好きで、GレンズとNOKTONの2本を持っている。マニュアルレンズはハマった時の写りは最高だけど、アベレージが低くて使いどころが難しく、同じ40mmでもAFのGレンズの方を使ってしまう。

そんな折、3年ぶりにスマートフォンを買い替えた。今まではiPhone 12 Pro Maxを使っていたのだけど、ここのところ半分からした部分のタッチ感度が悪かったり、動きがもっさりするのが気になっていて、しかも容量256GBがほとんど埋まっている状態だったので、これは良いタイミングだと思い切った。

新しいスマホはiPhone 15 Proで、Maxではない。サイズダウンに踏み切った。詳細は書かないが、私にはMaxは普段使いには大き過ぎたし、ガッツリ使うには小さ過ぎた。片手で入力しても、端から端まで届かないのだ。否、通常サイズ(6.1インチ)でも届かないが、まだこちらの方がストレスが少ない。

というわけでサクッとApple Storeで買ってきて、セットアップを済ませた。途中でApple Watchの移行が上手くいかずSuicaが消えかけたけど、なんとか無事にデータ移行が完了。クイックスタートは簡単だし、256GBでも30分ぐらいで終わるのでとても良い。

今回の目玉はUSB-C対応とApple Logの2つかなと個人的に思っている。これでBMPCC4Kを手放す覚悟ができた。

思えばこのBMPCC4Kは購入当初からF8ぐらい絞るとゴミのようなものが写り込んでいた。そのゴミみたいなものは1年半経った今、まだ少しずつ広がり始めている気がする。

解放で撮ればゴミは映らないので、何とかしのぎながら使い続けるか、潔く、一旦手放す決断をするのか。自分の中での問題は、30分以上長回しができる。カメラは1つ持っておきたいなと言うところ。ZV-E1は4K 60 Pでとると、20分ぐらいで熱暴走で止まってしまう。ゴープロは画質が期待できないし、iPhoneだとどうにもしっくり来なかった。

そこに現れたiPhoneフィフティーンプロ。まさに救世主の名に相応しいクオリティの写真や映像がどんどん撮れる。12 Pro Max時代から使えるレベルだったProRawの画像はもちろん、Apple Logは自分ぐらいのグレーディングであれば十分に耐えられる色を持っていて、なんだ最初からこれを買っておけば良かったんだと感じさせられる。

モノクロでも
ばっちり階調が表現できる
西新宿のお化け煙突

この性能のカメラがポケットに入っていることこそが、真のポケットシネマカメラなのではないか。

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