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高齢者なオヂ様サーファー達との3連休セッション

オーストラリアの祝日にクイーンズバースデーつまり女王陛下のお誕生日というのがあります。
ところがお誕生日なのに何故か毎年必ず月曜日になり3連休となるのです。
流石オージー、自分達が連休にしたいから女王陛下のお誕生日も都合よく変えちゃうんだ、と思ったら実はちゃんとした理由があるそうです。

3連休3連戦

僕はサラリーマンだから波乗りは基本週末のみ。

なので3連休なら3連戦できる特別なロングウィークエンドとなります。

今回は3日間ともちがうビーチで遊んできました。

3日間とも風はオフショアでサーフェイスコンディションはよかったもののウネリは小さめ。

でも、3日ともなんだかんだと楽しめたなぁ。


1日目-Palmy

初日はウネリが北東から東の時いつも行くポイント。
このポイントにはこのようなコンデイションだとお仲間の若い(30~40代)日本人サーファーが必ずいます。

この日も2人の仲間と3人で、波待ち中の雑談で大爆笑しながらマッタリと。

先に入っていた彼らは、まだ小さいお子様の面倒を見るため早々と退場。

これは僕(達)も通ってきた道。

子育て楽しんでね。

彼らと入れ違いに入ってきたのが、全員何故かラバーのキャップ付きウエット(いわゆるモジモジ君スタイル)に身を包んだ、

あの悪名高きハワイのBlack Shorts団(知ってる?)

ならぬBlack Cap団5人組。

しかも彼らの平均年齢はおそらく70歳前後。

「おい、小僧ぉぉっ!誰に断ってこの海入ってんだぁ?あぁ~?」

と言われそうな、そんな雰囲気すら漂わせているヤバイ軍団なのだ。

そんなBlack Cap団に囲まれビビりまくった僕はすごすごと上がることにしました。(嘘です…おじ様達はもちろんフレンドリー。単に波がわれなくなったので退散しました)

2日目-Pelican

この日はウネリが南になるという予報だったので、家から高速道路(無料)を1時間クルーズコントロール使いっぱなしで到着するビーチへ、ラウトさん(息子18歳ブギーボーダー)と一緒に。

ところがウネリの向きが真南だったらしくほぼフラット。

しかしこのエリアにはペリカンさんと呼ばれるスウェルマグネットがある。

果たしてペリカンさんは期待を裏切らないピーキーな2ft+があちこちで。

ラウトさんと他のオッサン2人の4人でバンクをシェア。

ラウトさんもいい感じでボトムのラインをしっかりと。

ひとりのオッサンはおそらく60代半ばかそれより上な感じ。

板はミッドレングスとかじゃなくて、いわゆるショートのアウトラインをもった長い板ね。

いやーアグレッシブにどんな波にでもチャージしてたなぁ。

同じようなピークに僕がチャージして真っ逆さまに振るのと、このおじ様がチャージするのでは、なんか…こう…深みが違うというか…わかるかなぁ

3日目-Soldier

前日も来たぺリカンさんは、この日の見た感じがなんとなくバイヴが合わない気がして、やはり同じようなコンディションだとワークするお隣のビーチ「兵隊さん」へ。

ちょっぴりタル目のAフレームに、一番混んでるバンクで4~5人。

兵隊さんに来て正解…俺の感性は間違いなく波とリンクしている(壮大な勘違い)

人の少いバンクに向かってパドルアウトしてみると、そのピークいたおじ様(多分60歳半ば~後半)のところに、何故かウネリが吸い寄せられるに集まるのだった。

いるよね、こういうなんか持ってる年配のサーファー。

サーフィン自体は決して凄いってことないのだけど、いわばサーファーの感性がウネリとリンクしていると表現したら良いような…
(こっちは本物、さっきのは偽物)。

勉強させて頂きました。

ショルダーがあまり張らない波だったので合わせるのが難しかったけど、決まった時のフロントサイドのラウンドハウスがいい感じでスウィ~ンと。

楽しかったなぁ。

それにしてもこの3日間、どのセッションも何故か高齢サーファーが目立った。

仲間で集まってガキみたいにキャッキャッ言いながら楽しむ高齢サーファーの集団。

Suckyなピークに臆することもなくチャージする高齢サーファー。

自然体ながらもウネリを引き寄せる魔法使いの高齢サーファー。

僕のような若輩者はまだまだまだですなぁ。

この先の目標とできるようなサーファーがそこら中にいる、この国でサーフィンができて嬉しい。

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