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【現役SEOコンサルが語る】全Web担当者に捧ぐ『自社サイトのSEO対策』手順のレシピ

はじめまして、まーしー(@masashi_marke)です。

現在はWebマーケティング会社にて、現役のSEOコンサルタント & デジタルマーケのマルチプロダクトのフィールドセールスとして従事しています。

■自己紹介
名前:まーしー(@masashi_marke
現職:SEOコンサルタント&フィールドセールス
前職:化粧品通販(DtoC)のインハウスマーケター
趣味:サウナ & 散歩

前職では、自社サイトのSEOや2つのオウンドメディア立ち上げ、
現職では、さまざまな業界のWebサイトを14サイト、メインコンサルタントとして担当しました。(サブを含めると30以上)

このnoteを執筆しようと思ったのは、SEOコンサル業務を行う上で『どのような手順でSEO対策をしていけばよいですか?』という質問を多くいただいたことがきっかけです。

クライアント側からすると、自社サイトをどのように改善していけばいいのか、端的なロードマップが知りたいわけです。

ぶっちゃけ『成果出るやり方だけ教えてくれ!』、これに尽きるでしょう。

SEOにおいて、
『サイトコンセプト』
『ビジネスモデル・マネタイズポイント』
『全体戦略』
などを考えることは非常に重要ですが、

そこまで難しく考えなくても【これだけは必ずやったほうがよい】という施策がいくつかあります。

このnoteのタイトル『SEO対策手順のレシピ』という言葉の通り、今回お伝えする手順で自社サイトをチェックしていけば、誰でも適切なSEO対策をすることができます

料理のレシピを見れば、料理初心者でもある程度のクオリティの料理を作ることができる、そんなイメージです。

このnoteでは、SEO施策を行う手順について解説しますが、SEO施策を行う上で、『これが正解!』というものはなく、あくまで私個人のやり方だと認識していただけますと幸いです。


このnoteをおすすめしたい方はこんな方
・事業会社のWeb担当者の方
・未経験からWebマーケターを目指したい方
・ブログ、アフィリエイトでSEO集客をしている方

このnoteを読むメリット
・サイトタイプ別の適切なSEO対策の手順が理解できる
・最低限確認すべきSEOチェックマニュアルが手に入る
・無料ツールのみを活用したSEO対策ができるようになる
・自社サイトを改善し、売上向上に貢献できる

日々のコンサル業務で得た知見をこのnoteに詰め込みましたので、ぜひ最後までご確認いただけますと幸いです。

【目次】
------------------------
・第1章:SEOの第一歩は、マイナスをゼロにすること
・第2章:サイトタイプ別SEO対策のロードマップ
・まとめ
------------------------

ではさっそくいきましょう!


第1章:SEOの第一歩は、マイナスをゼロにすること

SEO対策におけるToDoは多岐に渡りますが、まず最初に取り組むべきこととして、マイナス評価になる可能性がある項目を1つずつ潰していきましょう。

例えば、モテるために必死にトークスキルを磨いたとしても、鼻毛が出ており髪の毛がボサボサだったら、第一印象の時点で圏外です。

SEOも同じで、仮に適切なSEO対策を行ったとしても、マイナス面があるゆえに適切に評価されないことがあります。

ファーストステップとしては、マイナスとなりうる項目に自社サイトが該当するか否かをチェックしましょう。

最低限確認すべき内容について、下記にチェックリストを用意しました。

【最低限のSEOチェックリスト】
-----------------------------------------------------------------
【1-1】インデックス数に乖離が生まれているか
【1-2】サイトマップは作られているか
【1-3】robots.txt (ロボッツ・テキスト) は適切に設置されているか
【1-4】問題があるエラーページが発生しているか
【1-5】パンくずリストが適切に設置されているか
【1-6】サイトの表示速度に問題はないか
【1-7】オリジナル404エラーページが作成されているか
【1-8】サイト運営者ページが作成されているか
【1-9】canonicalタグが適切に設置されているか
【1-10】noindexタグ・nofollowタグを誤って使っているか
-----------------------------------------------------------------

※無料で使えるツールのみで、簡易的に確認できるチェックリストが上記になります。

ちなみに、私がSEOコンサルティングを実施する際には、加えて下記項目も確認しておりますが、
確認方法が複雑だったり、有料ツールが必要であるため、今回は割愛させていただきます。

-----------------------------------------------------------------
✔トップページからのページに到達するのにクリック数が4クリック
 以上のものがないか
✔内部リンクのアンカーテキストは適切か
✔内部リンクを適切な場所に張り巡らせているかどうか
発リンク数はどれくらいか、問題のある発リンクはないか
✔タイトルタグ・ディスクリプションタグ・hタグ・altタグなどは適切か
✔対象テーマの関連ページ数、文字数、キーワード比率
被リンクの数は、SEO上の競合サイトと比較して勝っているか
外部リンク切れを起こしているURLがあるか
✔SEO上の競合サイト (検索上位10位以内) のキーワード獲得状況について
✔SEO上の競合サイトが獲得できていて、かつ自社サイトが獲得できて
 いないキーワードがあるか
モバイルファーストインデックスに対応しているか
✔セキュリティの問題は大丈夫か(SSL化されているかも含む)
-----------------------------------------------------------------
※補足※
上記項目を調査する際に、有料ツール『Ahrefs』と『Screaming Frog SEO Spider』を活用しています。

『Ahrefs』:競合が獲得しているキーワード調査や、被リンクの獲得状況を確認する際などに使用します。アフィリエイターの方にはお馴染みのツールでしょう。

『Screaming Frog SEO Spider』:アンカーテキストの状況、発リンク・内部リンクの設置状況、各URLごとのタイトル・ディスクリプションなどのタグを一括確認など、テクニカル面の調査で活躍するツールです。

上記の項目を調査し、現状を把握することで、
マイナスをゼロにして、SEOの土台・スタート地点に立つことができます。

では、ここからは、各項目についての具体的なチェック方法をお伝えします。

【1-1】インデックス数に乖離が生まれているか

まず、
・自社サイトで確認できるインデックス数
・Googleで検索したときの検索結果数
について乖離が生まれているか否かをチェックしていきます。

※インデックス数とは・・・検索エンジン(GoogleやYahooなど)がWebサイトを訪問して、検索エンジンのデータベースに内容を登録したページの総数のことを指します。

01_まーしー

Googleの検索窓にて、『 site:【自社サイトのURL】』と入力してみましょう。そうすると、検索結果の上部に『約●●件(●●秒)』という記述が出てくるはずです。

この件数は、概算のインデックス数だと考えてください。
実際、この件数はインデックス数を計測するものではありませんが、ざっくりインデックス数を把握する際にはおすすめです。

次に、自社サイトに導入しているGoogle Search Console(以後、サーチコンソール)の画面を開きましょう。
もし自社サイトにサーチコンソールを導入していない場合は、無料で導入できますので、まずは導入するところから始めてください。

※サーチコンソールとは・・・Googleが提供している無料ツール。自社Webサイトのクリック数や掲載順位を測定できるほか、問題を修正し、Googleにサイト情報を正しく伝えることができます。

Google Search Consoleの導入はコチラ

詳しいサーチコンソールの導入手順については、ferretさんの記事で丁寧に紹介されているので、まだ導入していない方は下記を参照ください。

サーチコンソールを導入が済んでいる方は、自社サイトのサーチコンソールにログインして、
▶インデックス ▶カバレッジ
の順に進んでいくと、下記のような画面になります。

02_まーしー上記画面の『有効』と記載されている数値が、インデックス数になります。

・サーチコンソール上のインデックス数
・Googleで検索したときの検索結果数 (site:【自社サイトのURL】
 と検索した数値)
の2つを比べてみて、差分が大きくない場合は、特に問題ありません。

もし、この数値が大きく乖離している場合は、Googleに正しく情報が伝えられていない可能性があります。

【1-2】サイトマップは作られているか

サイトマップは大きく分けて2種類あります。

ユーザーに全体像を把握してもらうHTMLサイトマップ
Googleに正しくサイト内容を理解してもらうためのXMLサイトマップ

04_まーしー

どちらも重要な役割がありますが、今回確認いただきたいのは右記に記載しているXMLサイトマップの方です。

あなたがGoogleの検索エンジンを使ってさまざまな情報に辿り着くことができるのは、クローラー(Google bot)というbotが、各サイトを徘徊して情報を収集しているおかげです。

つまり、クローラ―に情報を認識してもらわなければ、いくら自社サイトで新しいページを作ったとしても、ユーザーに情報を届けることは叶いません。

クローラーに自社サイトの存在を認知してもらうために大切なのが、上記のXMLサイトマップです。

XMLサイトマップを作成することで、サイト運営者側からGoogleに対して、各ページの情報一覧をまとめて伝えることができます。

上記の画像のように、ごちゃごちゃと英数字が羅列されておりますが、XMLサイトマップは、あくまでクローラ―に対して作成するものですので、ユーザーが内容を理解できなくても問題無いです。

自社サイトにXMLサイトマップが作られているかどうかは、サーチコンソールにログインし、
▶インデックス ▶サイトマップ
の手順で確認することができます。

05_まーしー

上記の例のように、サイトマップが正しく送信されていれば問題ありません。
(ステータスが『成功しました』となっており、最終読み込み日時に日付が表示されていれば、クローラーが自社サイトを徘徊してくれています)

ちなみに、『【 自社サイトのURL】 /sitemap.xml 』を 直接URL検索バーに打ち込む方法でも、XMLサイトマップが作成されているかどうか確認することができます。

06_まーしー

※ただし注意点としては、サイトマップはURLのどのディレクトリ配下に作らなければいけないというルールはない(どのようなURLで作成というルールがない)ため、
直接URL検索バーに打ち込んで出てこなかったとしても、サイトマップが作成されている可能性があります。
ですので、サーチコンソールを確認して正しく送られているのか確認するのが確実です。

画像6

大規模サイトの場合、XMLサイトマップを1つにまとめてしまうと、クローラ―に正しくURLを認識してもらえない可能性があり、下記のようにXMLサイトマップを分割して作成しているケースも多々存在します。

<例>
https://example.com/sitemap1.xml
https://example.com/sitemap2.xml
https://example.com/sitemap3.xml

【1-3】robots.txt (ロボッツ・テキスト) は適切に設置されているか

次に、『robots.txt』が適切に設置されているか否かを確認します。

先ほどご紹介したXMLサイトマップは、クローラ―に対してインデックス(Googleに自社ページ情報を格納)を促進するために重要な施策ですが、
逆にrobots.txtは、Googleに対してインデックスを抑制するものになります。

ユーザーに情報を網羅的に伝えるためにも、基本的にはあえて制限する必要はありませんが、例えば、優良ユーザーだけに見せたいWebページに関しては、robots.txtで制限をかけることで、Googleの検索結果に表示されないようにすることもできます。

※正確には、Google にWebページが表示されないようにするためのメカニズムではありませんが、ざっくり上記の認識でOKです。

また、大規模サイトの場合、クローラビリティ(クローラ―が適切に情報を読み取れるようにする)を高めるために、あえていくつかのページに制限をかけることもあります。

「ウチの自社サイトは、特に規模も大きくないし、制限するページも無いから、robots.txtの設置はいらないかな!」
…と思われる方もいるかもしれませんが、robots.txtは、クローラーがサイトに訪れた際にまず最初に見るファイルなので、必ず設置すべきです。

XMLサイトマップとは異なり、robots.txtは複数作ることができず、ファイルを格納する場所も決められています。

どのサイトも『【 調べたいサイトのURL】/robots.txt 』をURL検索バーに打ち込むことで、robots.txtの有無を知ることができます。

検索すると、下記のような画面になります。

07_まーしー

・User-Agent・・・クローラーの種類を指定することができます。
・Sitemap・・・サイトマップの場所を指定します。
・Disallow・・・インデックスを抑制したいディレクトリを指定します。


上記のように記述されていれば問題ありませんので、自社サイトにrobots.txtの記述があるか、ぜひ確認してみてください。

【1-4】問題があるエラーページが発生しているか

自社サイトでエラーページが発生しているか否かは、サーチコンソールで確認することができます。

サーチコンソールにログインして、
▶インデックス ▶カバレッジ
の順に進んでいくと、下記のような画面になります。

08_まーしー

カバレッジを開くと、上記のようにエラーページの一覧を確認することができます。

エラーが出たらすぐに解消すべき!というわけではないため、まずはエラーの「内容」を確認しましょう。

「詳細」欄に、発生しているエラーの一覧が表示されているため、各エラーの内容を確認していきます。

各エラーメッセージの詳細は、下記Google公式サイトから確認できます。

また、エラーメッセージの内容をググれば (ネットで検索)、エラーごとの対応方法を調べることができますので、1つずつ解決していきましょう!

【1-5】パンくずリストが適切に設置されているか

パンくずリストが適切に設置されているかについても見ていきましょう。

※パンくずリストとは・・・トップページから現在表示しているページまでの階層を表すリンクの集まりのことを差します。

09_まーしー

上記のようなものがパンくずリストで、あなたも一度は見たことがあるでしょう。サイトのページ上部に設置してあることが多いですね。

※ページ下部にパンくずリストを設置しても問題は無いですが、ユーザビリティの観点から上部を推奨します。

パンくずリスト役割は2つで、
・ユーザーがWebサイトのどの位置にいるのかを理解する
・クローラーにサイト全体を評価してもらう

パンくずリストを設置することで、階層ごとに内部リンクを自然に紐づけることができますので、必ず行うべき施策です。

内部リンク構造 (内部リンクがどのように張り巡らされているか) は、SEOで重要な概念の1つです。

クローラーに評価してほしいページに内部リンクを集めることで、内部リンクが集まっているページの評価が上がりやすくなります。


CMSにWordpress(ワードプレス)を使用している場合、プラグインをダウンロードするだけで簡単に設置できます。

※CMSとは・・・Webサイトの各ページを構成するテキストや画像などの情報を一元的に保存・管理するシステムのことを指します。
※プラグインとは・・・WordPressをカスタマイズするために簡単にダウンロードして使えるプログラムのことを指します。

ただ、1ページごとに静的なページを作成するようなサイト(フルスクラッチ)やカスタマイズに向いていない古いCMSを使用していると、パンくずリストの設置は骨が折れるケースもあります。自社のエンジニアにヒアリングをし、工数の確認をしてみてください。

【1-6】サイトの表示速度に問題はないか

サイトの表示速度についてもチェックしていきましょう。

この項目を確認すべき理由として、サイトの表示速度が極端に遅い場合、多くのユーザーがWebサイトの情報を見ることなく離脱してしまうからです。

※参考※
2017-18年のGoogleの調査:ページ表示速度が1秒から3秒になった場合、直帰率が32%増加する
DeNAの調査:サイト表示が2秒遅いだけで、直帰率が50%増加する

せっかく来てくれるはずのユーザーを取りこぼしてしまうのは、最も避けなければならないことなのではないでしょうか...。

サイトの表示速度については、さまざまなツールで確認することができますが、おすすめはGoogleが無料で提供している『PageSpeed Insights』というツールです。

10_まーしー

各ページごとの表示速度を確認することが可能です。

まず、上記の検索窓に、自社サイトのURL (TOPページまたは個別ページ) を打ち込んでみましょう。

11_まーしー

・0 - 49・・・改善の余地が大いにある
・50 - 89・・・改善の余地がある
・90 - 100・・・改善の余地があまりない

※上記の『数値 = サイト速度』が早いというわけではなく、改善の余地があるかどうかを示しているものになります。

※圧倒的に遅いサイトを除き、サイト表示速度改善による検索順位上昇はありません(2021/3/15時点)

12_まーしー

…というような指標でサイトの表示速度を計測することができます。


各ページごとに、どのような改善できる項目が一目瞭然で分かりますので、ぜひ自社サイトのページURLを打ち込んで確認してみてください。

【1-7】オリジナル404エラーページが作成されているか

次に、自社サイトにオリジナル404エラーページが作成されているかもチェックしましょう。

※オリジナル404エラーページとは・・・ユーザーが間違えてURLを打ち込んでしまったり、既に対象のURLが削除されている際に、通常だと『404 Not found』と表示されてしまいますが、代わりに表示するページを作成します。

▼オリジナル404エラーページの例

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『【自社サイトのURL】/example/ 』などと、適当に自社URLに存在しないようなURLを検索URLバーに打ち込んでみましょう。

オリジナル404エラーページが作成されていない場合、下記のような無機質で簡素なページが表示されてしまい、ユーザーがそのまま離脱してしまう可能性が高いです。

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ぜひ自社サイトにオリジナル404エラーページがあるか確認してみましょう。

【1-8】サイト運営者ページが作成されているか

次に、サイト運営者ページが作成されているかについて見ていきましょう。

最近のSEOの傾向で、上位表示されるためには『E-A-T』という指標が、より重要になってきています。

※E-A-Tとは・・・『専門性・権威性・信頼性』を合わせた指標のことを指します。

サイトの運営元が誰なのか?というのは、"情報の信頼性" という意味合いで、非常に重要な指標となります。

運営元情報が、Googleのクローラーに適切に伝わるような記述であるか否かを確認していきましょう。

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自社サイトのヘッダー・フッターに、

『運営会社情報』
『会社概要』
『運営元情報』
などのテキスト & 会社情報へのリンクが設置されていれば問題ありません。

(簡易的なSEOチェックでは、上記が記載されているかどうかの確認のみで大丈夫です)

※補足※
余談ですが、より運営元情報をGoogleに正確に伝えるためには、

・Googleマイビジネスを登録し、サイトとの整合性を取る
・運営元情報を構造化マークアップする
・ドメインのWhois情報を開⽰する

などの対応も候補に挙がってきます。

【1-9】canonicalタグが適切に設置されているか

次に、canonicalタグが適切に設置されているかについて確認していきましょう。

titleタグやdescriptionタグは聞いたことがある人でも、canonicalタグというタグは聞いたことがないという方は多いのではないでしょうか?

※canonicalタグとは・・・『URLを正規化』するために使用するタグのことを差します。

ここでいう正規化とは、評価を1つのURLに集約するためのものだと考えてください。

どのようなケースでcanonicalタグを使うかについては、下記に具体例を記載しています。

<例>

・「www」のページと「www」無しのページの両方が存在し、評価が分散してしまっている場合
・「http」ページから「https」ページにすべての評価を向けたい場合
・動的に出力されるページで類似ページが多い場合

上記のように、
『重複ページを解消するため』
『サイト・ページごとの評価を上げるため』
に使用します。

※注意点※
canonicalタグは、あくまでGoogleに対してリクエストを送るものなので、canonicalタグを設置したからといって、Googleが設置した情報を正としてURLを正規化するとは限りません。


様々なケースで使われるテクニカルなタグなわけですが、あなたに見てほしい観点は、下記のたった1つです。

「内容の違うページに対して、canonicalタグが誤って向けられているかどうか

過去にSEOコンサル業務を行う上で見受けられたケースでは、

<例>

・すべてのページからcanonicalタグがTOPページに向けられている
・ポータルサイトで動的に出力されるページのcanonicalタグを、すべてカテゴリーTOPページに向けている。
・違う商品ごとのページに対してのcanonicalタグを、商品カテゴリーページにすべて向けている。

上記のように、誤ってcanonicalタグが使用されていると、Googleのクローラーに正しくインデックスしてもらうことができず、検索にHITしない可能性があります。

最近はGoogleのAIの進化によって、canonicalタグの設置ミスによって、大量のページがインデックスされないという問題は減りましたが、かなりセンシティブなタグですので、使い方には十分留意してください。

誤った記述がされているか否かを確認するためには、自社サイトのソースコードを確認しましょう。

まずは自社サイトを開き、『Ctrl + U』を押しましょう。
下記のような、ページを構成している記述を見ることができます。

16_まーしー

英数字が羅列されているので、この中に『canonical』という記述があるかを確認します。

記述が長い場合、目視で確認するのは大変ですので、
『Ctrl + F』を押して表示された検索窓に、『canonical』と入力をして検索をかけましょう。

自社サイトの各ページをランダムに抽出して、各URLごとに誤った記述 (canonicalタグが内容の違うページに向いていないか) があるかどうかを確認しましょう。

対象のページから同じページに対してcanonicalが向いている場合は、特に問題ありません。

【1-10】noindexタグ・nofollowタグを誤って使っているか

次に、『noindexタグ』や『nofollowタグ』が誤って使われているか否かを確認しましょう。

canonicalに引き続き、こちらもよく聞きなれない用語かと思います。

noindexタグとは・・・検索エンジンのクロール対象から除外する際に使用するタグのこと。

nofollowタグとは・・・検索エンジンのクロールに辿ってほしくないページに使用するタグのこと。

上記の説明から分かる通り、似通って見える方も多いと思うので、2つのタグを合わせてざっくり『除外』するためのタグ、くらいの認識で大丈夫です。

前述の robots.txt と同様、
インデックスしてほしくないページに『noindexタグ』『nofollowタグ』が入っているならば全く問題ありません。

ですが、SEO流入を狙っているページに対して、誤って上記のタグが使われていた場合、検索結果には一切表示されないため、注意が必要なタグです。

noindexタグ・nofollowタグを誤って使っているか否かについては、自社サイトの各ページをランダムに抽出して、各ページごとに『noindexタグ』や『nofollowタグ』の有無を確認しましょう。

前述の canonicalタグと全く同じ手順ですので、ぜひチェックしてみてください。


以上で、第一章は終わりになります。

上記項目についてすべて確認したというあなた!・・・素晴らしい!

ここまで読み進めたWeb担当者の方は、責任感があり、かつ人一倍やる気のある方でしょう。
これで、SEO対策のスタートラインに立った、という認識でOKです。

第2章では、各サイトタイプ別に、どのようなSEO対策を行うべきなのか、詳しく解説します。

SEO対策をするためには膨大な知識が必要ですが、事業会社のWeb担当者がすべてのSEO知識を身に着ける必要はありません。

サイトタイプに応じて、どのようなSEO対策が必要なのかをざっくり理解して、まずは一部の施策に絞って実施していく方法をおすすめします。

ぜひ、最後までついてきてくださいね!


第2章:サイトタイプに応じたSEO対策のロードマップをご紹介

第2章では、各サイトタイプごとに、どのようなSEO対策を講じていけばよいのかについて解説します。

このnoteでは、サイトタイプを下記の4種類に分類しました。
自社のサイトタイプに当てはまる箇所のみご確認いただければ大丈夫です!

********************
①コーポレートサイト(企業サイト)
②ECサイト(自社通販サイト)
③ポータルサイト
④メディア型サイト(オウンドメディア)
********************

※サービスサイト、ブランドサイト、プロモーションサイトなどと呼ばれる
 ものは、すべてコーポレートサイトとして一元化してお話します。
※ペライチのランディングページで構成されたサイトは対象外です。

※SEOコンサルタントがロードマップをひく際には、クライアントが臨むゴール(KGI)や目標指標(KPI)を加味して設計します。
ただ、本noteでは分かりやすく説明するために、KGIやKPIといった概念から逆算したロードマップや、通常最初に設定するサイトの全体SEO戦略・方針の設計は省いてお伝えしておりますのでご了承ください。

では、ここからは 各サイトタイプに応じたSEO対策のロードマップをご紹介します。

①コーポレートサイト(企業サイト)のSEO対策

事業会社のWeb担当者の方々の多くは、このコーポレートサイトに当てはまるケースが多いのではないでしょうか?。

先述している通り、
・サービスサイト
・ブランドサイト
・プロモーションサイト
についても、こちらのコーポレートサイトのカテゴリに一元化して説明いたします。

コーポレートサイトのWeb担当者の方が、自身でSEO対策を行うのであれば、下記のようなロードマップで行うのがおすすめです。

********************
【2-1】『サービス名』『指名検索』の掛け合わせキーワード対策
【2-2】タイトル・ディスクリプションの最適化
【2-3】ビジネス上の競合サイトとの差分を調査&対策
【2-4】上位表示したいキーワードの「ページタイプ」を把握し最適
     な対策を行う
********************

②ECサイト(自社通販サイト)

近年オンライン化が加速して、自社でECサイトを始められたWeb担当者の方も多いのではないでしょうか。

自社でECサイトを実施しており、Amazonや楽天などのプラットフォームに依存しない自社サイトでの販売(DtoC)を行っているサイトが対象となります。

ECサイトのWeb担当者の方が、自身でSEO対策を行うのであれば、下記のようなロードマップで行うのがおすすめです。

********************
【2-1】『サービス名』『指名検索』の掛け合わせキーワード対策
【2-2】タイトル・ディスクリプションの最適化
【2-5】『よくある質問(FAQ)』や『お客様のお声(口コミ)』
     ページの最適化
【2-3】ビジネス上の競合サイトとの差分を調査&対策
【2-4】上位表示したいキーワードの「ページタイプ」を把握し最適
     な対策を行う
********************

※特にECサイトの場合は、『サービス名』『指名検索』『FAQの強化』を行うことで、最終的なCV数が大きく跳ね上がります

③ポータルサイト

ポータルサイトの例のとして、
・様々な旅行ツアーやホテルのパッケージを検索できる『旅行代理店』
 のようなページ
・学校の条件を絞って検索できる『学校一括検索』ページ
のようなものが挙げられます。

自社でポータルサイトを抱えている企業の数はあまり多くはないかとは思います。

ポータルサイトのSEO対策はかなり複雑で、とりわけ規模の大きなサイトの場合、一概にこうすればよい、とお伝えすることは難しいです。

ただ、必ず確認しておくべき手順を述べると、下記のようなロードマップで行うのがおすすめです。

********************
【2-6】競合他社と比べた『検索条件』と『検索する際のUI』を確認
【2-7】競合他社ページのサイト構造(内部リンク構造)を比較
 ※パンくずリストとフッターも合わせて確認
【2-3】ビジネス上の競合サイトとの差分を調査&対策
【2-8】動的に出力されるページは適切なタイトルになっているか確認
********************

「もう意味が分からない帰る!」となりそうな内容ですね(笑)
後ほど、各項目について詳しく見ていきましょう。

④メディア型サイト(オウンドメディア)

メディア型サイトというのは、記事コンテンツを中心に作成されているサイトのことを指します。

有名どころだと『LIG』『サイボウズ式』『LISKUL』などが挙げられます。

また、
・個人のアフィリエイターが作成するアフィリエイトサイト
・企業がアフィリエイト収益を目的として記事コンテンツを量産するサイト
もこのタイプになります。

メディア型サイトのWeb担当者の方が、自身でSEO対策を行うのであれば、下記のようなロードマップで行うのがおすすめです。

********************
【2-2】タイトル・ディスクリプションの最適化
【2-9】新規記事の作成・既存記事のリライト
【2-10】関連記事・内部リンクの最適化
********************
※上記のサイクルを高速でPDCAをまわす

では、自社サイトがどのタイプに当てはまるか確認した後に、各サイトタイプのロードマップに沿って、項目ごとに1つずつ順を追って実施していただければと思います。


*******下記に、各項目についての説明を記載*******

【2-1】『サービス名』『指名検索』の掛け合わせキーワード対策

コーポレートサイトやECサイトにおいいて爆速で成果に繋がる施策は、サービス名指名検索といったキーワードの対策です。

具体的には、下記のようなキーワードに対して、網羅的に対策ができているかを確認していきます。

<例>
▼サービス名/商品名
・「まーしー化粧水 使い方」
・「まーしー美容液 手順」
・「まーしー化粧品 男性」

▼指名検索
・「まーしー株式会社 実績」
・「まーしー株式会社 アクセス」
・「まーしー株式会社 経理 採用」

自社のサービス名や指名検索を羅列して、各キーワードごとに対象となるページが用意されているかを確認していきます。

自社の関連キーワード (どのようなキーワードで検索されているか) を調べる際は、無料のキーワード発掘ツールを使えば簡単に確認することができます。

キーワード発掘ツールは多数ありますが、実用的かつ私が可愛くて気に入っているのは『ラッコキーワード』です。

17_まーしー

ラッコキーワードの検索窓に、対象となる自社のサービス名や指名検索キーワード(例:まーしー化粧品)を入力すると、キーワードに付随する「関連語句」が一覧で表示されます。

規模が大きい企業の場合、膨大なキーワードに萎えてしまう可能性があるため、羅列されたキーワード一覧に優先順位をつける作業を行いましょう。

優先順位を調べる際に役に立つのが、Google社が提供している『キーワードプランナー』というツールです。
各キーワードの「検索ボリューム」を確認することができます。

18_まーしー

※キーワードプランナーを使用するには、Google広告の登録が必要なため、使用できるまでに少々時間がかかります。

▼キーワードプランナーの登録方法について、分かりやすくまとめて
 あるサイトはこちら

まず、上記キャプチャの『検索のボリュームと予測のデータを確認する』をクリックします。

ここに、ラッコキーワードで出力したキーワード一覧 (※) を貼り付けて『開始する』クリックしてください。

※補足※
ラッコキーワードの右上の『全キーワードコピー(重複除去)』をクリックすると、キーワード一覧をコピーすることができます

19_まーしー

▶キーワード ▶過去の指標 ▶月間平均検索ボリューム(降順)

という手順で進めると、上記のように、検索ボリュームが多い順でキーワードを確認することができます。

※一概には言えませんが、基本的には検索ボリュームが大きい=優先順位が高いと判断します。
※キーワード一覧は、CSVファイルやGoogleスプレッドシートとして出力することが可能です。
※Google社が提供しているツールですが、あくまで検索ボリュームは概算ですので、参考程度に留めることをおすすめします。過去に、キーワードプランナー上では検索ボリュームが0と表示されていても、実際には200ほど表示されているケースもありました。

このような手順で、『サービス名』『指名検索』の掛け合わせキーワード (サービス名+〇〇 / 指名検索+〇〇) を洗い出し、対策すべきキーワードを把握しましょう。

※補足※
Googleサーチコンソール上でも、サービス名や指名検索となるキーワード一覧について確認することはできますが、下記の観点から、目視で1つずつ各キーワードの検索結果 (実際のGoogleの検索一覧画面) をチェックすることをおすすめします。

▼目視でチェックするメリット
①最新の検索順位や表示状況を確認することができる
②仮に順位が1位だったとしても、適切なコンテンツではないことがある
③検索一覧に、自社サイトのタイトル・ディスクリプションがどのように表示されているか分かる
④上位表示されている他の競合のページ(1位~10位)はどのような傾向か把握できる

上記が目視チェックのメリットです。

サービス名や指名検索の関連キーワードをチェックする上で、注目すべき箇所は『上位表示されているか否か』だけではありません。

・各キーワードの自社サイトの順位は何位か?
・各キーワードの検索ニーズは満たされているか?
・タイトル・ディスクリプションは適切なものか?
・各キーワードの検索結果には、どのようなページが上位表示されているか?(競合調査)

といった観点で1つずつチェックしてみましょう。

サービス名や指名検索は、自社サイトで1位を取るのが当たり前、という風潮がありますが、掛け合わせキーワード (サービス名+〇〇 / 指名検索+〇〇) に落とし込んでみると、意外と1位を取れていないケースも多いです。

また、現時点では1位を取っているものの、そのページがユーザーにとって適切ではない or 内容が不十分というケースも多く存在します。

例えば、『まーしー化粧品 男性』というキーワードが検索されていると仮定しましょう。
(顧客の多くが女性であっても、一定数男性からの需要が見受けられた)

目視で実際にGoogleの検索結果を調べてみると、『まーしー化粧品 男性』で自社サイトが1位を獲得していたとします。

該当ページを確認してみたところ、下記のような内容だったらいかがでしょうか?

20_まーしー

「いや、そんなこと分かってるわ!笑」と突っ込みたくなりますよね。

上記のように、自社サイトが1位を獲得していたとしても、対処すべきケースは意外と多いです。

今回のケースでは、「はい、男性でも問題なく使用いただけます。」の後に、
・男性が使った時の使用感
・よくある質問
・実際に寄せられた口コミ
なども記載すべきでしょう。

他にも『まーしー化粧品って男性でも使えるの!?実際に使ってみたお客様の声をまとめてみた』のような企画を立ち上げて、新たに新規ページを作成するのも1つの手です。

また、サービス名や指名検索で自社サイトが1位を取れていない場合は、
・何故取れていないのか分析をして、上位表示されている競合サイトとの差分を埋める
もしくは
・独自性のあるリッチなコンテンツを追加する、という対応をします。

※ケースバイケースで様々な対処法があるため、これ以上の説明については、今回は割愛します。

余談ですが、Googleサーチコンソール上で、キーワードごとにどのURLが評価されているのかを確認する作業は非常に手間ですが、
Search Analytics for Sheets』というアドオンを使うと、キーワードごとにどのURLが評価されているかを、スプレッドシートに一覧でまとめることができるため、とても便利です。

▼キーワードに紐づくURLや主要数値(クリック・表示回数など)を、一覧で確認することができる

21_まーしー

【2-2】タイトル・ディスクリプションの最適化

ここからは、どのサイトタイプでも重要な『タイトル・ディスクリプション』の最適化を行っていきましょう。

22_まーしー

ユーザーがGoogleで検索した際、
上に大きく表示されるのが『タイトル』、その下に出てくる説明文が『ディスクリプション』です。

とりわけタイトルに関しては、SEO対策をする上で、最も重要な施策のうちの1つです。

タイトルを修正しただけで、掲載順位が10位 ➡ 2位に上昇したという事例もあります。

Googleのクローラーは、「タイトル=内容の整合性」を判断しているため、上記のようにタイトルの変更が順位の上昇に直結します。

ディスクリプションに関しては、SEO (上位表示されるための評価アルゴリズム) には直接影響しないものの、クリック率に大きな影響を及ぼすため、設定することを強く推奨します。

=ディスクリプションを設定 (最適化) することによりクリック率が上昇し、流入数の増加に繋がります。

結論、タイトル・ディスクリプションは、すべて最適化するのがベストですが、大規模サイトの場合はページ数が多く、対応するのは現実的ではありません。

その場合、クリック数が多いページから優先的に『タイトル・ディスクリプション』の修正を行っていきましょう!

23_まーしー

クリック数が多いページを調べる際は、Googleサーチコンソールを活用しましょう。

Googleサーチコンソールを開き、
▶検索結果 ▶日付:過去3ヶ月 ▶ページ ▶エクスポート ▶CSVをダウンロード

の順番で、CSV形式のファイルをダウンロードすると、一覧でクリック数(降順)を確認することができます。

24_まーしー

上記のように、クリック数順(降順)で並んでいますので、上から順に『タイトル・ディスクリプション』に改善の余地があるか否かを確認します。

※ディスクリプションよりも、タイトル修正のほうが優先度が高いため、修正リソースが足らない場合は、ディスクリプションは全無視という判断になることもあります。

25_まーしー

Googleサーチコンソールに、対象ページのURLを1つずつコピペして、ページごとにフィルタをかけて検索をしましょう。

GoogleサーチコンソールのTOPページに表示されていた数値は、サイトの全ページが対象のためごちゃまぜになっており、全体的な傾向を掴むことができません。

対象ページごとにフィルタをかけることで、各ページに関する情報を細かく分析することができ、タイトルの修正時に便利です。

対象ページの獲得しているキーワードが一覧で並ぶため、『獲得しているキーワード』と『タイトル』『記事の内容』を照らし合わせます。

26_まーしー

照らし合わせる際には、下記の点を注意して確認しましょう。

基本的なチェックポイントとして、『主要な獲得キーワードがタイトルに記載されているか否か』を確認しましょう。

ただし、無理にたくさんのキーワードを散りばめて、日本語がおかしいタイトルになってしまうのは推奨しかねます。

また、「獲得できているキーワード」と「ページの内容」に、大きなズレがないかも確認しておく必要があります。

<例>
「ゴリラ 飼い方」「ゴリラ 飼育方法」
のキーワードで上位表示されているが、該当ページにはゴリラの飼育内容についての記載が無い。
この場合、タイトルのみを変更すると、ユーザーの検索ニーズと記事コンテンツに乖離が出てしまうので、あわせてページのリライトも行いましょう。

※リライトとは・・・既にアップロードした記事をテーマは同じで文章を書き換え、ユーザーの利便性を考慮したより良いコンテンツにすること。

タイトル修正が発生するのは、下記のようなケースです。

・主要な検索キーワードがタイトルに記載されていない
・狙った検索キーワードでのCTR(クリック率)が低い

このような観点でチェックをすることで、クリック数の最大化に繋げることができます。

▼タイトルの付け方については、こちらの記事が分かりやすいです。

【2-3】ビジネス上の競合サイトとの差分を調査&対策

コーポレートサイトやECサイトの改善を中心に、競合サイトとの差分を埋めるというSEO対策は、自社サイトに足りないコンテンツを把握し、簡易的にユーザーニーズを満たすことができます。

もちろん、サイトコンセプトや全体のマーケティング戦略から落とし込み、自社サイトのコンテンツを構築しているのがベストではありますが、現時点でGoogleから評価されている競合のサイトのコンテンツから学ぶことも多数あります。

例えば、
・不動産賃貸の競合サイトは『SUUMO』『アットホーム』『ホームズ』
・転職エージェントの競合サイトは『マイナビエージェント』『DODA』『TYPE』
などが挙げられます。

ビジネス上の競合サイト、かつ、自社よりも上位表示されている他社サイトを見てみましょう。

細かい部分を分析するのは難しいので、Web担当者は『コンテンツの差分』だけを見てください。

競合サイトには、
FAQページが設置されているか?
FAQでの質疑応答はどのようなものか?
アクセスページにはどのような要素があるか?
診断コンテンツが設置されているか?
導入事例が記載されているか?
・商品の使用方法やサービスの特徴はどのように明記されているか?
キャンペーン導線はあるか?
問い合わせへの導線はどのようなものか?
コラムページ (記事コンテンツ) はあるか?
ヘッダー、フッターに記載されているコンテンツはどのようなものか?  

...など、あらゆる観点で競合サイトを分析してみると、様々な発見があるはずです。

また、同業種の他社サイトだけでなく、別の業種の有名どころのサイトを分析してみると、新たな発見に出会える可能性があり、お手すきの際にぜひチェックしてみましょう。

一概には言えませんが、基本的には競合サイトとの『コンテンツの差分』を埋めることで、ユーザーニーズを満たしやすくなったり、獲得キーワードを拡大することができます。

基本的には、自社コンセプトやブランド戦略なども踏まえてサイトを作り込むのはが一般的ですので、上記の方法は逆説的ではあります。
ですが、既に成果を出している競合サイトを参考にすることで、圧倒的な近道となる可能性もありますので、試しに競合サイトのとの差分を把握することをおすすめします。

【2-4】上位表示したいキーワードの「ページタイプ」を把握し最適な対策を行う

各社、これは絶対に獲得したい!というキーワードがあるかと思います。

<例>
化粧品会社 ➡ 『基礎化粧品』『しわ 改善』『化粧水 使い方』
不動産会社 ➡ 『不動産売却』『賃貸 東京』『栃木 不動産会社』
派遣会社  ➡ 『派遣 登録』『派遣会社』『派遣 エージェント』

各キーワードごとに対策方法が全く異なるため、上位表示をするためには、様々なさまざまなSEOの知識が求められます。

まず前提として、Webサイトのページは『①コラムページ』『②サービスページ』の2つに大別され、各々SEO対策のやり方が異なります。

コラムページ(記事コンテンツ)
└ コラム記事のような、テキストや図表などを用いたコンテンツで構成されているページを指します。

サービスページ
└ TOPページ、コーポレートサイトの商品一覧ページ、サービス紹介ページ、使い方ページなどを指します。

まずは、獲得したいキーワードに、①②どちらのページタイプが適しているのかをチェックしましょう。

ページタイプの調べ方】
①獲得したいキーワードをGoogle検索で調べてみる
検索上位10記事の顔ぶれを確認する

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例えば、『ゴリラ 飼い方』のキーワードで検索をしてみると、上記のように、コラムページ(記事コンテンツ)ばかりが並んでいます。

このケースでは、「自社で新たに記事コンテンツを作成する」というシンプルなSEO対策になります。

※自社サイトに蓄積されている『信頼性』『専門性』『権威性』や、対象分野での記事数など、別の要素によって上位表示しやすいかどうかは変わる、という問題は割愛します。

逆に、Googleで検索した結果、検索結果がサービスページばかりの場合、一概にどうすれば上位表示ができるというのは伝えづらいのですが、下記項目を確認しましょう。

*無料ツールで調査できる項目
・自社サービスは検索エンジンでどれだけ検索されているか?(指名検索の数)
・上位表示されている競合サイトのページと、上位表示を目指したい自社サイト
 のページの属性は一緒か?
・内部リンクからの遷移先導線で差分はあるか?
・対象ページに記載されている情報に差分はあるか?
・SNSで自社サービスについて言及されているか?

*有料ツール(主にエイチレフス)で調査できる項目
・対象ページから内部リンク・発リンクはどれくらいか?
・対象ページの被リンク獲得数はどれくらいか?

つまり、各要素を分解して「競合サイトのページが何故上位表示されているのか?」を徹底的に分析する必要があります。

実際に目視で確認してみて理解できるケースもありますので、粘り強く調査してみてください!

ちなみに、
・検索結果が、コラムページとサービスページの混在
・上位表示されているコンテンツの傾向が多岐にわたる

というケースもありますが、当該検索キーワードに多様なニーズがある(ユーザーの検索意図が複数存在している)と考えましょう。

【2-5】『よくある質問(FAQ)』や『お客様の声(口コミ)』ページの最適化

コーポレートサイトやポータルサイトでも、『よくある質問(FAQ)』ページについては非常に重要ではありますが、ECサイトにおけるFAQの重要性は群を抜いて高いです。

何故なら、FAQページを閲覧したユーザーは、最終的なCVR(購買率)が高まる傾向にあるためです。

CV(注文)に貢献した度合いを計測するための指標で『間接CV(間接的にCVに寄与している)』というものがありますが、
CVしたユーザーが閲覧したページのうちの約半分はFAQページだった、というサイトも過去にありました。

顧客に商品・サービスを購入してもらうためには、
買わない理由を無くしてあげる
今買うべき理由を伝える
ことが大切ですので、FAQページは積極的に活用していくことをおすすめします。

※補足※
【2-1】『サービス名』『指名検索』の掛け合わせキーワード対策
の部分でも触れましたが、最も優先順位の高いSEO施策は、『サービス名』『指名検索』での掛け合わせキーワードの対策です。

理由:適切な対策をすれば、ほぼ確実に検索1位を獲得することができるキーワードであるため

その次のステップとして、競合サイトに記載されているFAQの内容を調査して、自社サイトでも回答を用意することが非常に大切です。

あわせて、自社や外注先のカスタマーセンターにて『お客様の声』を集めるだけではなく、

・Yahoo!知恵袋
・OK WAVE
・発言小町

などのQ&Aサイトから、自社商品や他社商品の質疑応答を用意し、網羅的なFAQページを作ることも効果的な施策となります。

【2-6】競合サイトと比べた『検索条件』と『検索する際のUI』を確認

ポータルサイトにて重要となるポイントとして、競合他社と比べた『検索条件』と『検索する際のUI』が挙げられます。

※UI:ここでいうUIとは、サイト内検索機能での使い心地のことを指します。

ポータルサイトを訪れるユーザーは、サイト内で検索をして、自分に合った条件一覧を探しに来ているため、
・より使い勝手が良く
・より細かい検索条件で調べることができる
ことが大切になります。

まずは、ペルソナ(対象となるユーザー)に実際に自社サイトを使ってもらい、使い心地を確かめてもらうことから始めましょう。

自社スタッフはそのサイトを使い慣れているため、彼らが気づけなかった使いづらさや、ユーザーの悩みを発見できるケースも多いです。
まずは数名にお願いしてみることをおすすめします。

他にも・・・
➡ 自社サイトだけでなく、競合サイトの『検索条件』や『検索する際のUI』を確認してみましょう。

➡ 自社サービスでよく調べられている語句の掛け合わせキーワードを調べてみましょう。
例えば、旅行代理店で『ツアー』や『ホテル』の予約を取り扱っている場合は、下記のような用語が対象になります。

<例>
・沖縄ツアー 1泊2日
・北海道ツアー 一人旅
・1人ツアー ペット 一緒
・●●ホテル アクセス(交通手段)
・●●ホテル 温泉 日帰り
・●●ホテル 一人 金額

上記のようなキーワードに対して、検索条件が用意されているかを確認する必要があります。

※注意※
ユーザーの幅広いニーズに応えようとすると、検索条件が複雑化して、逆に使い心地が悪くなってしまうケースもあります。
例えば『北海道ツアー 一人旅』を対策する際には、検索条件に入れるのではなく、特集ランキングページなどで対策をするという手法もあります。

また、『検索する際のUI』の確認に関しては、私の専門領域ではないやめ、詳しくはUIデザイナーからのアドバイスをもらうことを推奨します。

ちなみに、私が勤めているSEOコンサル会社でUIの改善を行う際は、『ヒートマップ(ユーザーの行動を可視化するツール)』を用いてクライアントに提案をしています。

【2-7】競合ページのサイト構造(内部リンク構造)を比較

どのサイトタイプでもサイト構造は大切ですが、とりわけポータルサイトの場合は、最も重要なポイントの1つです。

ここでいうサイト構造とは、内部リンクの構造のことです。
よく混合しがちなものとして、ディレクトリ構造がありますが、重要なのは内部リンク構造になります。

▼ディレクトリ構造
https://www.exsample.com/kokunai/
https://www.exsample.com/kokunai/okinawa/
https://www.exsample.com/kokunai/okinawa/naha/
https://www.exsample.com/kokunai/okinawa/naha/1111/
https://www.exsample.com/kokunai/okinawa/naha/1111/photo/

上記のように、ディレクトリ構造がキレイに分かれていることを重要視している方もいると思いますが、あくまでSEO上では、ディレクトリ構造が整っているかどうかは問題ではありません。

重要なのは内部リンク構造で、さらに言うと、どのページに内部リンクが集まっているか?がポイントになります。

例として、「温泉ページの内部リンク構造の考え方」について説明します。
温泉ページでは、各宿詳細ページごとの検索ボリュームが大きいので、評価を集めるために、内部リンクが自然に宿詳細ページに集まるような設計を行います。

▼温泉ページの内部リンク構造のイメージ図

28_まーしー

イメージとしては上記のような感じです。
各ディレクトリから、最終的には宿詳細ページに内部リンクが集まるように設計されています。

内部リンクの最適化を行うには、無料ツールだけで対処するのは難しいため、SEO会社にお任せするのが手っ取り早いです。
自力で実施したい場合は、手動で各ページの内部リンクを辿り『評価されたいページに内部リンクは集まっているか』を確認しましょう。

また、内部リンクとユーザビリティの両軸で重要となる『パンくずリスト』・『フッター』・『ヘッダー』など、内部リンク導線も合わせて確認しておくことが重要です。

第1章にて、パンくずリストについてはチェックが完了しているかと思いますが、とりわけポータルサイトでは、パンくずリストはさまざまなA/Bテストを行うことが多いです。

・どのカテゴリーをパンくずリストに設置するか?
・似通っているページがあるケースでは、どちらをパンくずリストに選択するか?
・動的に出力されるページのパンくずリストはどうするか?

…など、パンくずリストの議論でクライアントと2時間議論が白熱するということも稀にあります。

パンくずリストは今のままで大丈夫なのか、今一度 確認していきたいところです。

フッターについても、自然に内部リンクを張り巡らせる上で重要な場所になりますので、自社サイトに記載されているコンテンツを、網羅的に設置することをおすすめします。


【2-8】動的に出力されるページが適切なタイトルになっているか確認

ポータルサイトでよくある事例として、動的に出力されるページのSEO対策が疎かになっていることがあります。

『動的に出力されるページ』とは、ユーザーが条件を指定して検索した際に、条件に沿って出力されるページのことを指します。

例えば、『沖縄 ツアー 1泊2日』で検索した際に、動的に出力されるページに記載すべきタイトルの例として『沖縄に1泊2日で行くツアー・旅行の格安・最安値プランを検索』が挙げられます。

動的に出力されるページに、上記のような『1泊2日』などのキーワードを入れることができず、『沖縄ツアー・旅行の格安・最安値プランを検索』などで出力されてしまうようなシステム設計をしていると、どれだけコンテンツの中身が優れていたとしても、上位表示されない可能性が高まります。

・ユーザーが指定する『細かい検索条件』に対応したページがあるか?
・適切なタイトルが出力されるようになっているか?
を、自社ポータルサイトでも確認してみましょう。

確認方法としては、例えば『ツアー』や『ホテル』を検索するポータルサイトの場合、『ツアー』や『ホテル』というキーワードを、『ラッコキーワード』のようなサジェスト発見ツールで出力後に一覧化して、一つずつ確認してみてください。

【2-9】新規記事の作成・既存記事のリライト

メディア型サイトは、コラムページ(記事コンテンツ)を作成してなんぼのサイトですので、『新規記事の作成』や『既存記事のリライト』がSEO対策の大半を占めます。

とりわけメディア型サイトのSEO対策は、川下から川上に向かって常に泳ぎ続けるようなものです。

SEO対策SEO対策をしないということは、泳ぐことを辞めてしまったということ。
どんどん順位は下落してしまう可能性があるため、常に更新し続ける(記事の鮮度を保つ)ことが重要であるといえます。

新規記事でライティングすべき内容については、
▶ペルソナの選定 ▶カスタマージャーニーの設計 ▶キーワードの全体設計
という手順で作成する必要がありますが、

簡易的に考えるとするならば、自社商品やサービスと親和性が近いキーワードをいくつか抽出して、ライティングを進めていくのがよいでしょう。

例えば、BtoBのメルマガ配信ツールを販売している会社の場合、下記のようなキーワードでライティングをしていくのがおすすめです。

・メルマガ 開封率
・メルマガ テンプレート
・メルマガ 作り方
・メルマガ 装飾
・メルマガ タイトル  
…などが考えられます。
をしないということは、泳ぐことを辞めてしまったということ。
どんどん順位は下落してしまう可能性があるため、常に更新し続ける(記事の鮮度を保つ)ことが重要であるといえます。

新規記事でライティングすべき内容については、
▶ペルソナの選定 ▶カスタマージャーニーの設計 ▶キーワードの全体設計
という手順で作成する必要がありますが、

簡易的に考えるとするならば、自社商品やサービスと親和性が近いキーワードをいくつか抽出して、ライティングを進めていくのがよいでしょう。

例えば、BtoBのメルマガ配信ツールを販売している会社の場合、下記のようなキーワードでライティングをしていくのがおすすめです。

・メルマガ 開封率
・メルマガ テンプレート
・メルマガ 作り方
・メルマガ 装飾
・メルマガ タイトル  
…などが考えられます。

キーワードが決まったら、記事コンテンツを作成していくわけですが、具体的な作成方法については『SEOライティング やり方』などで検索すると、詳しく解説された記事が多数出てきますので、その内容を参考にしてライティングを行っていきましょう。

次に、既存記事のリライトについてです。

既存記事のリライトがいかに重要であるかは、アフィリエイターは大いに理解しているかと思いますが、クライアントにはなかなか理解してもらえないことも多いです。

「既存記事のリライトはいいから、もっと新規記事を作ってほしい!」
という要望はよくありますが、SEOは相対評価(”検索1位” という ”1つの椅子” の奪い合い)ですので、競合サイトの台頭により、順位がどんどん下がっていくことは多々あります。

全員1等賞!・・・なんて生ぬるい世界ではないのです。

もちろん、既存の記事すべてのリライトを行っていくにこしたことはないですが、リソース的にも金銭的にも現実的ではないため、優先度を決めてリライトを行うことが大切です。

具体的には、獲得したいと考えているキーワードの順位が 6位~20位で停滞している記事のリライトを優先的に進めていきましょう。
検索1~5位のクリック率は高く、上位表示されることで多くの検索流入が見込めますので、まずは5位以内を狙っていくようなイメージです。

優先してリライトをすべき記事の選び方として、こちら記事は非常に参考になりますので、絶対に読みましょう。

※注意※
正直なところ、メディア型のサイトのSEO対策を行う場合は、SEO会社に依頼するよりも、成果を出している優秀な個人アフィリエイターの方に依頼をする方が成果が出やすいと私は考えております。

その理由として、メディア型のサイトは、良質な記事コンテンツを作るだけではなく、リライト(記事を公開した後に、市場の様子を見ながら細かく更新していくこと)が最重要になってくるため、アフィリエイタ―が最も真価を発揮するからです。
また、SEO会社に務める会社員は、実際にSEOライティングを行った経験が無い人も多く、記事コンテンツに対する具体的な指示出しには弱いケースが多々あります。

※そのため、SEO会社では、ライターとは別途でディレクター編集者をつけることで記事の品質を担保するわけですが、ライティング価格はもちろん高騰します。

SEO会社に依頼する強みとしては、CVを最大化するための施策や、網羅的な内部リンクの構築・大量の記事作成・リライトができることが挙げられます。
もし、先述した課題がある企業は、SEO会社に依頼するのもアリかと思います。

【2-10】関連記事・内部リンクの最適化

メディア型サイト(オウンドメディア)では、関連記事の最適化についても、『新規記事の作成・既存記事のリライト』と併用して実施してほしい施策となります。

例えば、2021年3月現在で、『メルマガ』というビッグワードで1位を獲得しているのは記事コンテンツですが、その1つの記事が単体で評価されて上位表示できているわけではありません。

1位の記事を目視で見てみると、

『メルマガとは』
└『有料メルマガの始め方』
└『メルマガ配信システム』
└『ステップメールの型』
└『メルマガのは開封率』
└『メルマガの作り方』

…などといった関連記事へのリンクが設置されていることが分かります。

他にも、『人気記事』『おすすめ記事』『カテゴリータグ』『カテゴリーページ』などで、関連記事への内部リンクを張り巡らせることで、『メルマガ』というキーワードに対して関連性を強く紐づけしています。

上記のような施策を行うことで、上位表示ができているというわけです。

※内部リンク構造が無い場合、「1記事単体でのSEO評価」となってしまいます。

自社サイトにある記事コンテンツ一覧を確認して、関連性があるテーマごとに『関連記事』として内部リンクを紐づけることで、記事ごとの関連性を強めていきましょう。

少し前の話題になりますが、HubSpotが『トピッククラスター』という概念を提唱し、大きな話題になりました。
メディア型サイトを運営する人は、ぜひチェックすることをおすすめします!

※補足※
かなりざっくりとした説明になってしまっている部分もあるがと思いますので、このnoteで分かりにくいと感じたところは、Twitterのまーしー(@masashi_marke)宛てにフィードバックをいただけますと幸いです!

まとめ

このnoteは、現役のSEOコンサルタントとして働く私が、日々の業務で得た知見を詰め込みました。

「この手順通りに実施すれば、私でも自社サイトのSEO対策ができそう!」
と思っていただければ嬉しいです。

事業会社のWeb担当者の方が、ざっくりとしたSEO対策の手順を理解していれば、SEO会社に依頼をしなくても、正しいSEO対策を実施することは可能だと思っています。

やる気に満ち溢れているWeb担当者の方が、自ら旗を振って、自社サイトのさらなる発展を目指していくことを、心からお祈り申し上げます!

とはいえ、様々なイレギュラーが生じるSEO対策…きっと、自社のリソースだけでは解決できない問題も出てくるでしょう。

そんなときは、SEO会社の手を借りることを検討することをおすすめします。

以上でございます。


このNoteを読んで、少しでもためになった!と感じてくれた方は、noteへの『♡いいね』や『フォロー』、私まーしーのTwitter(@masashi_marke)を『フォロー』していただけると嬉しいです。

noteを読んだ感想についても、Twitterにてどしどしお待ちしております!

今後も、
・SEOに関する投稿
・その他Webマーケティングに関する投稿
を行っていきますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

では、この辺で失礼いたします。





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