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将来のお金について③ 【NISAとiDeCo】 #4ページ目

4ページ目の内容について


 Quality of Life book の4ページ目も前回と続きの内容になる。もし前回の記事を読んでいない方は、そちらを先に読んで欲しい。
 さて今回の内容は、『NISAとiDeCo』について語ろうと思う。最近ではよく聞く言葉になってきただろう。多くの方が手を出しているまたは手を出そうとしているとも思う。まだなにも考えていない人はぜひ記事を読んだり調べたりして投資を始めて欲しい。1日でも早く始めることが将来の資産に大きく影響してくる。


NISAとiDeCoについて


NISAについて

 NISAとは、少ない金額から投資することができる制度のことをいう。これを『少額投資非課税制度』と呼ぶ。制度自体は2014年にスタートし、2024年に新制度として利用することが可能になった。
 NISAのメリットをいくつか紹介し解説をする。

  1. 運用益が非課税

  2. 非課税保有期間が無制限

  3. つみたて投資と成長投資の併用が可能

  4. 非課税枠の再利用が可能

 1.では、通常株式・債券・投資信託といった金融商品に投資を行い、それを売ってお金に変える。そのときに税金が発生する。例えば、物を買うときに消費税が発生するのと同じことだ。投資をしてお金に変えるときに発生する税金は『20%』にもなる。税金の内訳として、所得税が15%で住民税が5%になっている。
 では、NISAの場合はどうなるか。それは上記に記載の通り、お金に変える税金は『0%』になっている。「そんなうまい話があるか〜」と言いたい方もいるだろう。一応制約もある。それは非課税枠の上限が決まっているということだ。保有額が1800万円になるまでは、投資することができる。そのうち『成長投資』には1200万円まで投資が可能。
 なぜ非課税にしてまで、税金が大好きなこの国がNISAという制度を作ったのだろうか。それは、今後の老後は国の年金だけでは生活することが厳しくなるからだ。遠回しに国は老後の生活保障をしないと言っているのと同じことである。その代わり自助努力で老後を過ごせと言っている。近年『老後2000万円問題』が話題になった。この問題の金額とNISAの金額はほぼ同額になっている。正直、現在価値の『2000万円』があったらところで、将来不自由なく暮らせるかは疑問ではある。物価上昇に合わせてこの金額も見直さなくてはならないと思う。
 2.は言葉の通り「NISAを売ってお金に変えても税金をかけませんよ」という期間が無制限になったということだ。2024年前のNISAでは、無制限ではなく『20年』とい縛りがあった。『20年』経過すると基本的に売ることが必要になる。売らない場合は、税金がかかる通常の投資として扱われてしまう。
 3.は毎月コツコツと投資する『つみたて投資』とボーナスなどまとまった金額を投資する『成長投資』の2種類ある。共に年間の投資枠の上限は存在する。『つみたて投資:120万円』『成長投資:240万円』となっている。基本的には『つみたて投資』を行うで問題ない。
 4.は簡単に言うと、お金が入り用になりつみたてていた投資分を売ったとする。そうすると、翌年度以降お金に変えた分の枠を再度投資することができる。例えば、50万円分をお金に変えたとする。これにより、来年度以降はこの50万円分は再度投資することができるようになる。ただし、年間の投資上限を超えて投資することはできない。投資できる期間が伸びると解釈するほうがわかりやすい。
 これは使い勝手がいい。しかし、のちに話すが『複利』の効果を最大限に利用するためには、正直売るのは最後の手段と考えたほうがいいだろう。

iDeCoについて

 iDeCoとは、自分のお金を自分で運用して資産形成をする年金制度のことをいう。個人型確定拠出年金ともいう。
 NISAとの違いを記載しておこうと思う。

  1. お金を投資できるのが65歳まで

  2. お金を受け取れるのは60歳からで、それまで原則お金を下ろすことができない

  3. 所得控除を受けることができる

 NISAとは違い年齢の制限が存在する。さらに基本的には途中でお金を下ろすことができないのも特徴である。途中で投資を中断することは可能。すぐにお金を使う癖がある方はこのほうがいいと思う方もいるだろう。また、所得控除を受けることができる。しかし、収入が少ない方はこの恩恵を受けることはできるが、恩恵は少なくなる。現状全世代の平均年収が414万円になっている。中央値では360万円となっており、所得控除の恩恵はないとは言えないが少ない。年収400万円で、月に5,000円投資した場合、控除額は年間9,000円だ(所得税で3,000円と住民税で6,000円)。投資をしたら売ることができないという点と所得控除を天秤にかけたときに、年収400万円の人がなにかあったときに売ることができないのはなかなか厳しいのではないかと思う。

初めて投資を始めるならNISAとiDeCoどっちから始めるべき?


 始めて投資を始めるにあたり、NISAとiDeCoはどちらも良い商品だと思う。それでも、どちらかを選ぶ場合、私はNISAを選ぶだろう。NISAならずっと投資し続けるのベストだが、色々な用途で投資することができる。『子供の学費のため』『自分が病気で働けなくなったときのため』『老後のため』などが挙げられる。非課税枠が再利用可能になったことで、より使い勝手の良い商品になったと思う。

ページの終わりに


 今回は、NISAとiDeCoについての概要を述べた。どちらも投資をする上で真っ先にやるべきものだと思う。個別株式の投資やFX投機などをやる前に、本気で資産形成をしたいのならば、この2つをやることを強くオススメする。 
 次回は、NISAの商品の考え方などを話していこうと思う。NISAでも商品は数多くあるので、自分がどの商品を選ぶのかの参考していただければ思う。
 それでは、次のページでまた会おう。あなたの一日が少しでも良くなりますように。


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