「相手を嫌いになったり、嫌われることでしか片付けられない感情」もあるわな、って話
例えば勤めていた会社や恋人に対して、こんな感情を抱きながら去っていく人は少なくない。自身の体験を踏まえながら、そのとき人の心の中でどんな心境の変化があったか、相手の立場になって少し考えてみたい。
昔々のおはなし
今からもう6年も前。
僕には5年付き合っていた彼女がいて、それはそれは自分にとって大恋愛で、20代のおよそ半分をともに過ごした。
気持ち的には、「プレ離婚」とも言うべきレベルで、その後の人生に大きな影響を及ぼしている。
「相手をまるごと愛し、受け止める」という、人としてのキャパが試される出会いだったんじゃないかと、今でもたまーに思い出に耽ったりする。(ほんとたまにね)
ま、誰にでもそういう人っているんじゃないかな?
わかるでしょう。あなたにもきっと。
別れるときに、ものすごい怒られたし、罵られた
別れたのは電話だったが、今でもよく覚えている。その彼女が取り乱して、冷静に話し合いができなかったこと。
やれ仕事に対するスタンスだの、生活の癖だったり、趣味趣向……あらゆるものに毒を吐き、「そこまで言われる筋合いないだろ?」と、思わず言葉に出てしまうレベルだった(笑)
それこそが、今回のタイトルで掲げた
相手を嫌いになったり、嫌われることでしか片付けられない感情
そのものなのである。
嫌いじゃないから嫌われたいし、嫌うことで感情を処理したい
思いの強さに比例して、人は物事(人)を遠ざける。
じゃないと、自分の気持ちに踏ん切りがつかないからだ。
相手を罵倒したり、冷たい言葉をかければ、相手は自分を嫌いになってくれるし、そのほうが楽だったりする。
例えば、辞めた会社のことを悪く言う人って一定数いるけど、そういう人に限って、前の会社でやり残した未練があったりする。(認めてもらえなかったというのも含め)
それはきっと、自分が相手(会社)の嫌いな部分を口に出すことで、自分の中の理由を、「捨てられたのではなく、自分が嫌いになったからだ」と正当化しようとするからだろう。
ひょっとしたらみなさんも、過去のパートナーにボロッカスに言われたり、冷たい言葉をかけられたり、意味わからん仕打ち(浮気や暴言、音信不通、借金など)をきっかけに、別れた経験があるかもしれない。
でも安心してください。
それだけあなたのことが好き(だった)で、嫌いになれないからこその苦渋の選択だった可能性もあります。(あくまで可能性だけど)
重要なのは相手のペースにのまれないことだ。
「この人は自分の想いと決別したくて感情的になっているんだな。自分のことが嫌いで言っているんじゃないんだ」と、一つ上のステップから相手を観察し、条件をのむならのむで受け入れ、引き止めるなら引き止めるなりすれば良い。
相手が揺るぎのない決心の場合は、仕方ないので退くとしよう。
ときに相手の人生を尊重して、別れてあげることも大人の流儀だから。
(そうもできないんだけどね、自分のこととなると笑)
まとめ
以上、「相手に嫌われたいのは、嫌いになれないから」という複雑な感情についてお届けしました。
できればそういういざこざなんてなく、美しく終わりたいんですけどね。
わかっててもできない。
それが人間なんじゃないかって、思います。
まーしー
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