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確率思考は多くの人に意味ある一冊

確率思考という本を読みました。

一言でいうと、
「不確実性のなかで意思決定をする際には、最大限の準備をしたうえで最善だと思えるものを選び、結果は結果として受け入れるべし」という本です。
 
もう少し付け加えると、すべての情報を把握できない状況での意思決定においては、運(ランダム性)が勝負に影響するため、必ずという結果は訪れない

つまり、、
結果を確率分布として考えると、どんなことでも起きうるし、絶対なんてことは死んでも言えないということです。

そのなかでより良い意思決定をしていくためにはどうすればいいのかということを考えさせてくれる本です。
(確率論でいう限り、この方法が絶対とは言えないため)

その前提でも、これはすごい良い本だと断言します。
ただ、冗長なところがあり、同じことを何度も言っている感があり、若干読みにくいところはありますが、ぜひ、多くの人に読んでもらいたい本だとおすすめできます。

さて、私が一番驚いたのは、作者が女性だということ。。。
最後の著者紹介のところで衝撃を受けました。。ずっと男性だと思っていたため。

著者はアニー・デューク(Annie Duke (@AnnieDuke))さん。
原著名:Thinking in Bets の邦訳本が確率思考です。 
直訳すると、本の中で途中でも出てくる「賭け思考」になるのだと思うのですが、それでは手に取ってもらえる人が少ない、
ビジネス書的ではないと考えたのではないかと結果として、確率思考となったのではないでしょうか。
洋書タイトルから想像できるように、この方、元プロのポーカープレイヤーで、現在は意思決定のコンサルタントとして活躍されているそうです。

アニー・デューク(Annie Duke): ワールドシリーズ・オブ・ポーカー(WSOP)やNBCナショナル・ヘッズアップ・チャンピオンシップなど
世界最高峰の大会で優勝した経験を持つ、数少ない女性ポーカープレーヤー。
現役引退後は、ポーカーの競技経験と大学・大学院で学んだ心理学の知見を活かして、意思決定のコンサルタントとして活躍中

正直、ポーカーゲームってドラクエのカジノでやっているポーカーのルールしか知らないのですが、アメリカのドラマなどで出てくるポーカーは
2枚だけ手札に戦略とブラフで相手の手を読みあうゲームというイメージくらいしか持っていません。
本の中でもポーカーの話は出てきますが、ポーカーそのものというより、ポーカープレイヤーの結果へのリアクション、振り返り方などが多く、細かい説明などは出てきませんので、ご安心を。

一般の人でもわかりやすい事例でまとめてくれています。(アメフトとかアメリカの文化を知っていたほうがわかりやすいものはやや多いですが。。。)

いかが私のまとめノートです。

・意思決定と結果
アニーデュークは本書で以下のように言っています。

私たちの生活の質は、意思決定の質と運の総和である。

しかし、われわれはどうしても、結果=意思決定の質と考えがちです。

書籍ではピートキャロルというアメフトの作戦を決める人の話を例に出しています。優勝のかかった一戦、最後の場面で、パスを選択して、負けてしまうという話。通常なら、ランという別の選択のほうがよかったと、間違った選択をしたといろいろな人にいわれたという例。

日本人になじみの野球でいうと、
日本シリーズ3勝3敗での7戦目、1点差で勝っている最終回の守備。
2アウト2,3塁、3番打者を敬遠して、4番(たいていは野球でバッターの主軸)にヒットを打たれて負けた際に、敬遠が間違いだったといわれるようなものです。

この理由を、著者は
「後付け」
「後知恵バイアス」 によるものととらえています。

「後付け」は、ダメだった理由探しを自分の意思決定や行動からわざわざ探すことを言い、
「後知恵バイアス」とは、これは避けられない失敗だったと、理由を探してしまう認知バイアスの一つです。

次回はこのノートとキンドルのハイライトを使って、1分でわかる(プラス2分くらいでわかる)確率思考の続きお送りしたいと思います。

【次回予告】ポイントは次の3つ。
・結果に対する意識の持ち方

・意思決定のための準備

・結果の振り返り方法

次回もサービス★サービス★


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