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仏教に学ぶ生き方、考え方「功徳とは何か?」

 真宗では「功徳」ということをあまり意識しません。

 功徳というと、例えば何か「よいこと」をしたらそれが徳となって貯えられ、何かの時にそれがボイントのように「使える」といったような考え方をされている方も多いと思います。

 例えばゴミを拾う、スリッパを揃える、お寺に寄付をするなど、それ自体が心がけられることはありがたいのですが、それがその人に「徳として貯まるか」というとそういうわけではないと思います。

 そして徳を高めようとして何かを行うことはそれ自体は「煩悩」によるところであり、なんの徳にもならないと考えた方がおりました。

 それが「だるまさん」で有名な達磨大師です。

 梁の「武帝」が仏法興隆に貢献した自分に「どんな功徳があるのですか?」と訊ねたときに、達磨大師はひとこと「無功徳!」と言い放ったそうです。

 行いにしろ布施にしろ、功徳という見返りを求めず「無心」ですることが大切なのです。

 仏教は「心の有り様」を、深く見つめる教えと言ってもいいでしょう。


☆今日の一句☆

 同じこと
    心違えば
       別のこと
 

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