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仏教に学ぶ生き方、考え方「六七日法要」(むかのかほうよう)

 お葬式が終わると四十九日間に渡り、お勤めが続きます。

 これを中陰期間と言い、地方によっては「毎晩」お勤めがあったり地区の人が集まって「御詠歌」を唱えたりします。

 でも最近は「家族葬」も増え、中陰のお勤めも「省略」することが多くなりました。

 なのでお葬式のあとすぐに初七日法要を勤め、あとは四十九日の「満中陰法要のみ」という方も多くお見えになります。

 でもそういう中でも毎週ちゃんと勤めていただく方もお見えになります。

 そういう時に「満中陰法要」の前の「六七日法要」はどうしても影が薄くなります。

 でも私は中陰期間の「心持ち」がどう変化するのかを大切にしてほしいと思っております。

 なぜかというと、お葬式や初七日法要のときと六七日法要の時の心持ちの違いを感じてほしいからです。

 父親でもある先代の中陰法要の時は、ちょうど六七日法要くらいで、「人の命が終わることが実は必然である」ということにふと気づいた覚えがあります。

 命が終わる原因を「死因」と言いますが、それを悔やんだり「もっと気をつけていればよかった」という思いから、「命あるものはいつか必ず終わりがある」と思えるようになったように思います。

 そしてそう思うまでには、人によっても違いますが、「ある程度の期間」が必要なのです。

 それを感じられるようになるという意味でも、ぜひ「中陰法要」は執り行っていただきたいと思っております。


☆今日の一句☆

 中陰で
   己の心の
      変化観る

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