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仏教に学ぶ生き方、考え方「お寺との付き合い方のコツ(その四)」

 お葬式が終わると、どのようなお勤めがあるのでしょう?

 まずは「中陰」(ちゅういん)のお勤めがあります。

 中陰とは現世の「陽」、来世の「陰」の真ん中という意味があると言われています。

 真宗では「即得往生」(そくとくおうじょう)と言ってすぐに「極楽浄土に生まれる」とされていますが、宗派によってはこの中陰期間は「留め置かれて」来世がどこになるのかを「調べられる期間」ともされています。

 なので七日ごとに皆さんでお勤めをして「追善供養」を行い、来世に少しでもいい世界に生まれることを「願う」わけです。

 まずは「初七日」から始まり、一週間ごとに二七日、三七日〜と七七日まで勤めます。

 よく「四十九日」と呼ばれるのは七七日が「7✕7=49」なのでこう呼ばれたりします。

 そのお勤めを終えると「閻魔大王様」に次に行く世界を言い渡されるのです。

 なのですべての中陰を勤めるのが本来の姿です。

 しかし最近は初七日はお骨上げの後でその日のうちに勤め、後は「帰り日」「四十九日」「百ヶ日」を勤める方がほとんどになりました。

 お坊さんのお勤めはともかく、七日ごとにご本尊やご位牌に向かい、手を合わせて頂くことは大切なことだと思っております。


☆今日の一句☆

 七日ごと
    中陰参りで
        偲ばるる

 

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