見出し画像

仏教に学ぶ生き方、考え方「思い込んでいるということ」

 人は一旦思い始めるとどんどんその中に吸い込まれるように「思い込む」ことがあるものです。

 例えば、人が談笑しているだけで自分のことを「笑われている」ように感じたり、一人でいると誰からも「忘れ去られている」ように感じたりします。

 実際はそんなことはないにも関わらず、そういうふうに感じてしまい「つらい思い」を抱えたりします。

 そして一度そう思い始めると、吸い込まれていくように、思い込みは「激しく」なるものです。

 そしていつしか思い込みが「確信」に変わってしまうのです。

 そんなことを防ぐにはどうすればいいのでしょう?

 仏教では「ありのまま」を観ていきましょうと教えられています。

 これを正しく見ると書いて「正見」(しょうけん)と言ったりします。

 正しく見れば、自分のことを「笑われていない」と知ったり、「忘れ去られていない」と知ることができるでしょう。

 そして「サラリ」と流せることができるはずです。

 心のなかで疑心の「雪だるま」を大きく転がさせない。

 それが「執着を離れていく」ということなのかなと思っています。


☆今日の一句☆

 思い込み
    疑心膨らむ
        闇晴らせ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?