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ほとけさまのおしえ「小さな出来事」

 今朝あった「小さな出来事」をお話します。

 今日は朝からゴミをまとめて市内の「クリーンセンター」に運び入れました。

 この時期は生花がすぐに傷むので、ゴミもたくさん出ます。

 それを新聞紙に包んでポリ袋に重ね入れると、ゴミ袋「五袋」ほどになりました。

 それを車に積んで走り出したときです。

 ふとボンネットに小さな「緑の膨らみ」があることに気づきました。

 よく見ると「アマガエル」が風圧に負けじとボンネットにしがみついているではありませんか。

 時速六十キロの中で、ひたすらじっと前を向いている姿は、微笑ましくもありましたが、すぐに車を「脇道」に停めました。

 でもすぐに動く様子はなくじっとそのままでいます。

 また動き出すのではと「身構えて」いるようです。

 そのアマガエルを両手でそっと包み、側の田んぼの中に返してあげました。

 道に出ることのないよう願いながら、また車を動かして思い返しながら「ふと気づいた」のです。

 きっと私たちもアマガエルのように「何かにしがみついている」のではないかと。

 それは「世間のしがらみ」であったり、「社内での地位」であったり、「財の多少」であったり「健康や円満な家庭」であったり。

 しがみつくものは考えてみれば「たくさん」あります。

 でもそれはボンネットの上のアマカエルように、剥がされそうになればなるほど強く「固執」するのではないでしょうか?

 ボンネットは広く平らで、私たちの世界の「すべて」のように見えますが、実はその外側には広大な世界が広がっております。

 それに気づかないのは、まさしく「井の中の蛙(かわず)」と言えるでしょう。

 そんな大切なことを、身を持って教え伝えてくれた「アマガエル」にそっと手を合わせて感謝を申し上げました。


☆今日の一句☆

 世の中の 
    しがみつくもの
          皆危うし

 

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