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ほとけさまのおしえ「新幹線」

 今回も仏教とは関係のないお話をさせていただきます。

 私は中部地方の山寺に住んでいます。
 
 そして田舎に住んでいると、「都会への憧れ」がどうしても湧いてきます。

 そしてバスも数時間に一本のところに住んでいる私には、「電車通勤」や「電車でお出かけ」すること自体が憧れの対象なのです。

 そして電車の中でも「新幹線」は特別な響きがあります。

 新幹線で首都圏に出張するなんて、「夢のまた夢の出来事」であり、考えただけでもかっこいいなあと思ってしまうのです。

 でも新幹線に乗れない私でも、「眺めるだけ」ならできますよね?

 ということで、今日は滋賀県のとある「ハンバーガーショップ」に来ております。

 ここはすぐ隣を新幹線が走っていて、「二階のカウンター席」から行き来する新幹線を眺めることができるのです。

 そして涼しい顔をしながら、心だけは「子どものように」はしゃいでおります。

 私が初めて新幹線に乗ったのは「六歳」の時でした。

 まだ開業して間もないゼロ系新幹線に乗って、東京観光に出かけたのです。

 最初はワクワクで車窓を眺めておりましたが、スピードが増すに連れ、窓からみえる景色がとても早く流れ、とても「怖かった」覚えがあります。

 まるでジェットコースターに乗ったような顔で、座席の肘掛けにしがみついているのを、母親が笑っていた姿を今でも鮮明に思い出します。

 今では「日帰りの東京出張」も当たり前になり、新幹線に乗ってもすぐに「寝てしまう」人もおられます。

 昨日のワクワクな気持ちは、今日の「当たり前」になる。

 そんな時代の流れの中に、私たちは生きているのですよね。

 そして私は時代に遅れているようでも、遠い昔から変わらない輝きを守り伝えていきたいと思っております。


☆今日の一句☆

 新幹線
   時代を後ろに
        置いていき

 



 

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