ほとけさまのおしえ「祝日に憂鬱になる人へ」
日本では国民の祝日が「年間十六日」あります。
「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」として、それぞれに趣旨を伴って設定されております。
例えばこどもの日は昭和二十三年に「こどもの人格を大切にする」「こどもの幸せを願う」という趣旨のもと、祝日に制定されました。
しかし、せっかくの祝日なのに「憂鬱な気持ち」になられる方もおられるのではないでしょうか?
例えば子どもを「望まれている」のに、おられないご家庭にとって、こどもの日は憂鬱な日になることでしょう。
また今日が仕事の方は、子どもの相手をしてあげられないことに「引け目」を感じることもあるやも知れません。
それぞれ環境や立場があり、それを離れて「世を観ずる」ことは難しいことです。
ではそんな時には、「どのように」考えていけばいいのでしょう?
様々な方法はあると思いますが、私ならいっそのこと「我が立場」を変えてみたらいいのではと思っております。
つまり、こどもの日には自分が子どもだった頃のことに思いを致し、「子ども心」を取り戻してみてはと。
そしてそれは「敬老の日」にも「成人の日」にも当てはまることですよね?
真宗本願寺派の中興の祖であられる蓮如上人は御同行様から「ありがたい法話を聴いてもすぐに、水がザルのすき間から抜けるように、聞いた話がどこかに消えてしまいます」と尋ねられて、こんなことを述べておられます。
「すき間の多いザルなら、いっそのことずっと水につけておきなさい」と。
立場や見方を変えることで、心穏やかに過ごし、皆さんが祝日を楽しく過ごせるようになれたら嬉しいのです。
☆今日の一句☆
大人とて
変身ごっこで
子になれる
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