仏教に学ぶ生き方、考え方「皺(しわ)」
御同行様には「ご高齢」の方もお見えになります。
耳も遠く目も見づらそうで、お参りに来ていただいても椅子に座って「じっと」しておられます。
でも勤行が終わり合掌するときになると、しっかりと手を合わせて、大きな声で「なまんだぶ〜」とお声明をお唱えくださいます。
その手には、生きてこられた時と、数々の悲しみ苦しみと思い出が刻まれたであろう皺が「縦横無尽」に張り巡らされております。
よく、「両手の皺と皺を合わせてしあわせ!」と言われますが、もしそうであるなら、皺が多いほうが「幸せ」であるはずです。
であるならば数々の悲しみ苦しみを経験すればするほど「幸せ」の数も増えるのではと「その手」を見ながら感じるのです。
☆今日の一句☆
皺の数
増えて幸せ
感じられ
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