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ほとけさまのおしえ「正常性バイアス」

 皆さんは「正常性バイアス」という言葉を知っていますか?

 これは物事を認識するときのクセの一つで、自分にとって「都合の悪い情報」を無視したり過小評価したりする「心理特性」です。

 特に危険が迫っていても、「まぁ大丈夫かな」と思ったり、周りの人が普段通りにしていると、「大したことないのかな~?」と考えたりするそうです。

 しかしながら正常性バイアスがないと毎日を今以上にビクビクしながら過ごさないといけないので、生きるためには必要な特性なのかもしれません。

 一方で災害の時は「避難行動の遅れ」につながるなど、かえって厄介な心理特性になります。

 なので、自分にはそういう「認知のクセ」があるということを認識しておく必要があります。

 そしてこれは「人間の命」にも言えるのではないでしょうか?

 いつもいるのが当たり前になっている友達や連れ合い、そして子どもたちが「突然いないなる」なんて思いたくもないし、想像も難しいでしょう。

 でも今日まで当たり前に存在するものでも、明日も存在が「保証」されているものは実はないのです。

 こんなはずじゃなかった事は「起こる時には起こる」ものです。

 そして今生かされている「この命」も例に漏れることはありません。

 「諸行無常」の心持ちも、正常性バイアスに組み入れておく。

 「いつなんどき、どうなるやもしれぬ」ことこそ正常なことなのだと、心の真ん中にしっかりと持っていたいものです。


☆今日の一句☆

 バイアスを
     明日はわからぬ
           世に置きて

 

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