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ほとけさまのおしえ「振り返らないということ」

 今年もあと「数時間」で終わろうとしております。

 小さいころは、父親も母親も元気で今年最後の夕食をみんなで囲みながら食べ、「紅白歌合戦」をテレビで見ながらみかんを食べたりしていました。

 午後十時ごろに「年越しそば」を湯がいてもらい、それをすすりながら除夜の鐘のお手伝いをするのが楽しみでした。

 そんな思い出を胸に、一人で段取りや準備をしております。

 よく今年はどんな年だったかを振り返ったり、テレビ番組も「総集編」を放送したりします。

 確かに振り返って「余韻や哀愁」に浸りたくなる気持ちもあります。

 でも一方で振り返ってみたところで、そこから「何かを得られるのか」というと、それはあまり期待できないと思います。

 それより「心の赴くまま」に、日々行いを修めていくほうが大切だと思うのです。

 お釈迦様にしろ親鸞聖人にしろ、その時自分が「求めたい」という思いに従って、自ずから動かれました。

 「出家、修行、瞑想や参籠」を経て人々に教えを説いたり広めたりされたのです。

 振り返らずに今すべきことを「考え行って」いく。

 それを心に留めながら、「一日一日」を前を向いて進んでいきたいと感じております。


☆今日の一句☆

 数時間
   今年の終わりに
         前を向く 

 


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