見出し画像

なんて日だっ!!

見えもしないものばかりを見ようとして
見えているものから目を逸らした。

そしたらいつの間にか、自分が見たくないものに近づいていた。

赤い召集令状、は未だに来ないけど
青い置き手紙があった。

それは自分が見ようとしてるものに一番近くて、一番遠い。

黒い言葉は何よりも嫌いだった。
今では黒い肺から濁った言葉ばかりが連なっている。

僕のこの日々を誰かにわかってもらいたいわけじゃない。
誰にも知られなかったとしても
それはそれでハッピーエンドだし

今日も安いウイスキーで丸一日潰してしまったような
そんな日々を過ごす。

昨日も今日も惚けた態度をとった。
惚けるのは良い。自分の前に一枚クッションを挟める。
自分の攻撃性の幾許かを誤魔化せるし、人からの何気ないひと突きからも自分を守ることができる。

とぼけた帰り道で僕の目線の先を感じる。
そこにあるのは自分じゃなくて他人で、心すらなかった。

毎秒様相を変える額縁には、どこから来てどこにいくのかも分からない雲がある。雲を数えた日を思い出して、少し微笑む。
純粋に笑えているだろうか。黒い腹は見えていないだろうか。
不安を噛みつぶして、今日は笑ったし明日も笑うだろう。

愛をなくして情も無くしたのだろうか。
嘆くようなふりをしてまた今日も世の中のせいにする。

自分でわかるぐらいには
カッコ悪くて
くだらなくて
おもしろくもない

それらしい言い訳や御託を並べては
自分をまっすぐに見ようとする。というか見せようとする。

もうださいなぁ。わかるよわかる。

今の俺、人生で一番ださい。

でもなんでだか、今は磨き方がちっとも分からない。

目が悪くなってきたかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?