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お客様を見ていないマーケターはマーケターなのか

お陰様で、最近は(本業の)マーケティングのお仕事が忙しいです。

ひとことで言うと『B2Bマーケティングの支援』なんですが、具体的には、SEO記事を作ったり、導入事例記事を作ったり、コンテンツ制作を中心として新規顧客の流入からCVまでを設計しているという感じです。

ただ最近ちょっとモヤモヤすることがあって、何かって言うと、B2B企業のいわゆる『マーケティング部』にいる人たちの「視野の狭さ」です。

「PVがこのぐらい増えた」「SNS広告でCVRがいくつになった」とか、そんな話ばかりを耳にするんですが、なんか地に足がついていない。お客様が見えていない感じがする。それで色々と話を聞いてみると、その『マーケティング部』にいる人たちは現場の経験が無かったりすることが多いわけです。

現場の経験が無いので、当然ながら自社の商品に関する知識もそこまで詳しくない。お客様と商談をしたことも無いから、お客様の温度感も知らないし、お客様の生の声も聞いたことが無い

でも、前職でデジタルの広告を売ってきたとか、デジタルマーケティングの勉強はバッチリしています、と言うのです。

いやいやいや。それで『マーケティング部』に所属して、やれPVがどうしたとかCVRがどうしたとかってのは、なにか違うんじゃないかな…と。

PVにしろ、CVRにしろ、その数字を生み出すのは潜在顧客なわけですよ。お客様になってくれそうな人たちが指を動かすわけですよ。だったら、自社の『お客様』のことを知らないといけないわけで。

SNS広告のツールをちょこちょこいじって数字だけ増やそうとしたって、それで「マーケティング活動」と言えるのかな? そういうことをする人を「マーケター」と言えるのかな?と。

やっぱり、現場で発生する『お客様の声』を起点にマーケティング活動をすべきだと思うんですよね。

そんな思いを持ちながら過ごしていましたが、積ん読してあった本をさっき読んでて「そうですよね!」と叫んでしまいました。

その本というのがこちら。

キーエンス出身の方が書かれたこの本の中に、こんな記述があったんです。

マーケターは付加価値が作り出されるプロセスを熟知しておかなければなりません。ところが、世のなかのマーケターの多くは、この点を考え抜かず、目の前にある数字だけを追いかけています。関連ウェブサイトのPVやCVRなど、パソコンにむかって数値ばかりを分析しているマーケターをよく見かけます。もちろん数値分析は重要ですし、販促活動にも役立ちます。しかし、マーケティングにおいて最も重要なのは、「どうしたら付加価値を最大化、最適化してお客様に提供できるのか」を考えることです。そのためには、マーケターは、「お客様がどんなシーンで、どのようにその商品を使い、どう役立つのか」を突き詰め、その実態を正確に把握しなければなりません。

『付加価値のつくりかた』(田尻望・著)

いやー、ズバリ。年商9000億を誇るキーエンス出身の方がこう書いてくださってて、スッキリしました。

最も重要なのは、「どうしたら付加価値を最大化、最適化してお客様に提供できるのか」を考えること。

お客様の実態を正確に把握してこそマーケター

その通りだと思います。
これからも、その気持ちを忘れずにお客様と向き合っていきたいものです。

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