人間だもの・供養祭
今日はABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」の日でした。
そして、3週に一回まわってくる同番組の名物コーナー「みんな人間だもの」で、僕自身の妬み・嫉みを発表する回でもありました。
実は、数日前から考えていたものがあったのですが、それを直感で直前に今日発表したものに差し替えました。
理由はシンプルに「こちらの方が面白い」と思ったからですが、こちらのやり方がまずかったのか、そもそも面白くなかったのか、無残な結果に終わりました。
敗者を鞭打つようなことはあまり趣味の良いことではありませんが、ここに再録して、お焚き上げをしたいと思います。
中西正男の懺悔
今週火曜の放送、占い芸人のアポロン山崎さんがゲスト出演し、浦川泰幸アナウンサー、塩田えみさんのみならず、僕の運勢も見てくださっていました。
アポロンさんいわく「中西さんは寂しがり屋で、家族と一緒にご飯に行くことで寂しさを和らげている」との話でした。
違うわ!!お世話になっている社長さんが焼肉に連れていってくださるから、僕としたらその月の外食費が助かる。そして、妻や娘たちも「正男となんて食べたくないけど、焼肉は食べたい」というやむを得ない最大公約数の結実や!
そして、アポロンさんは僕のことを「飲み友達」とも評してくださっていました。そんな流れから、今から10年ほど前ですかね。アポロンさん、ガダルカナル・タカさん、なるみさん、メッセンジャーあいはらさんらとの宴席を思い出していました。
辞書のような占いの教本を持って現れたアポロンさん。普通の人なら占ってもらえるとなれば大喜びなのでしょうが、集まっているのは手練手管の猛者芸人ばっかりです。
そない皆さん食指が伸びない中、唯一の一般人である僕が占ってもらうという落としどころを作ったのですが、アポロンさん、水を得たウオのように「直近にエエことありますよ!」などと言葉の速射砲を連ねていきます。
その様子を見たあいはらさんが「アポロンよ、人のことヤイヤイ言う前に、芸人としてやるべきことを定めろや」とノリ20、マジ80のアドバイスで場を盛り立てます。
そして、それをニコニコ見ていたタカさんが焼酎の水割りをグイっと飲み、低い声で「ま、そうだな」とおっしゃった時のアポロンさんの慌てた顔。最高のアテをいただきました。
実際「直近にエエこと」ありました。
おっと、言わなくていいことまで言いましたかね。
だって、人間だもの。
そして、お焚き上げついでに、直前までやることを考えていたボツ作品もここで供養させていただきます。
中西正男の懺悔
先週末、仕事で東京に泊まりました。
新宿の洒落たホテル。朝食付きのプランを仕事先の方が段取りしてくれたので、優雅な気分でレストランフロアに向かいました。
洒落たホテルだけに、僕の前にはオーランドブルームとペネロペクルスみたいな外国人カップルが待っています。
ホテルの方が「こういう時期なので、極力お客さま同士の接触を避けており、お待たせしています」風なことを英語で話しかけています。
程なく、ホテルの方が談笑しながらカップルを窓際の席に案内。僕も、なんとも落ち着かない真ん中あたりの席に案内され、朝食券を渡しました。
周りを見ると出てくるのは洋食のようです。パン、サラダ、フルーツなどがプレートで用意され、別皿でオムレツとベーコンなどが並んでいます。
カップルにもすぐプレートが用意され、ほどなくオムレツとベーコンが運ばれてきました。
ところが、僕はそのプレート止まり。そこから何も来ません。
「もしかしたらランクがあって、僕は並の朝定食。たまたま周りは上なのかもしれない。しかし、このプレートだけでは貧相すぎるのではないか」
逡巡しているうちに、プレートの上はクロワッサン一口を残すのみとなっていました。そこでホテルの方が一枚の紙を持ってこられました。
「申し訳ありません。お席につかれた際にお尋ねしていなかったでしょうか?」
オムレツに添えるソーセージやベーコンの一覧が書かれたメニュー表でした。
外国人カップルと心通わせてノーベル平和賞感に浸るのもエエけど、まずはこちらの朝食の安全を保障してくれや!
努めて冷静な声で、一番単価が高そうなソーセージを頼み、ホット、アメリカン、エスプレッソ、ラテ…。洒落たコーヒーメーカーで全種類飲んだりました。
だって、人間だもの。
再録し、改めて、出来の悪さから自らの疲れを知る46歳。
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