見出し画像

ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」内「人間だもの」・2024年5月30日分

●中西正男の懺悔

先日、岡山県で講演会をさせてもらいました。

行きの新幹線、細かい時間などを確認するために資料を見返すと、過去の講師のラインナップが添付されていました。

小泉純一郎さん、海部俊樹さん、衣笠祥男さん、千代の富士さん、里見浩太朗さん、杉良太郎さん、五木寛之さん…。

瞬時に背中を冷たい汗が伝いましたが「ま、呼んでもらったのだからやるしかない」と心を落ち着けました。そして「ま、ウソでもそんな中に入れてもらえることを光栄に思おう」と思い直し、会場に入りました。

幸い、スタッフさんも良い方ばかりで妙な緊張感もなくなった頃、控室のドアが「こんこん」となりました。

年配の女性スタッフさんが、同じくスタッフの女子高校生と楽屋に挨拶に来てくださいました。

年配の女性はこちらが出演する番組なども見てくださっているようで「実際にお会いできてうれしいです」と喜んでくださっています。

ただ、女子高生は連れてこられたものの僕のことを良く知らないようで、比較的大柄な男性が突っ立っているので、瞳に「元プロ野球選手?」という予想が浮き上がっています。

女性スタッフが「何か、質問とか。今しか聞けないよ!」と促しますが、女子高生は質問の方向性で僕の素性を間違えていることがバレる恐れから「ありがとうございます」としかいいません。二人が帰られるまでの2分、2年のように感じました。

帰りの新幹線。ありがたいことにグリーン車に乗せてもらったのですが、ラインナップに一喜一憂した自分を恥じる意味で、大阪まで一切リクライニングを倒しませんでした。

だって、戒めだもの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?