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音楽と音の哲学:発想力を高める一冊

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【学びたいこと】
脳を飛躍させる

【概要】
主張:
言語や音楽は自然界を模倣している。33

結論:
音楽の構造は歩行者の特徴
謎の怪物が近づいてくる足音がすると?314
自然界を模倣することが、わたしたち人間の生活の鍵になっているのではないかという可能性307
▶︎
新しい技能を徹底的に自然に似せること307

文化が脳に能力を転用する306

命題:
言語能力・音楽→自然界を真似ることによって、すでに備わった能力を流用しているのではないか?135
脳:ヒトはなぜ音楽のための脳があるのか?
感情:音楽はなぜ感情に訴えるのか?
踊り:なぜわたしたちは踊るのか?
構造:音楽はなぜ現在のようなかたちになったのか?155

●音楽の起源
人間が動くときのさまざまな音である211
●音楽の本質:
人間が原材料だから
音楽は動作者187
音楽には人の動作音が潜む
わたしたち人間が動くと、特徴的なリズム、声高や音量の変化を残すことになる。200
音楽は足音に近い202
→動きが明確な曲ほど、耳に残る確率が高い。178
人間の動作音を真似している178

相手を読み取る能力179
わたしたちの脳は間違いなく人々の動作を音で判断するメカニズムを持つ179

音韻
意味論
から離れている161
But
話し言葉と音楽は抑揚という共通点もある161
言葉のトーンは感情を刺激するためにある163

音楽はどうして人の心を揺さぶるのか?
:★★★”人間的”という要素だ。
人間の動作という”物語”217
「音楽とは、自分のそばで動く架空の人物についての物語である」260
わたしたちの祖先の生活でいちばん大切だったのは、周囲にいるほかの人々であり、いちばん感情を刺激する原因は、ほかの人々の表情や動作であった。だからおよそ人類がつくりだすものの中で、心に強い感情を呼び起こすことのできる事物があるとすれば、それはなんらかのかたちで人間的に見える、あるいは聞こえるものではないかと思う。146
わたしたち人間はサルらしくなく生きているサルだといえる。306

◆認識:
わたしたちは個々の刺激を意味のあるまとまりに束ねようとする傾向がある。116

音楽:人間の動作音に由来するという説:
わたしたちが音楽にふさわしい脳を持っている理由:
周囲の人々の様子を把握するために聴覚メカニズムが発達したから159

★★★あいにく小さな人はふだんわたしたちに多くを語ろうとしない。
秘密は、わたしたちの心をくすぐる。けれども、星や手相や数字には、深遠な古代の謎など隠されていない。21
知覚しているものはすべて、いったん感覚器や脳で処理し、解釈した結果の寄せ集めだ。27
視覚も聴覚も、別々の機能を持つ神経領域が上位から下位まで階層を作ってめいめい独立した’ホムンクルス=小さな人’のように、外界からの刺激を各自のレベルで処理している。30

◆人間
意味を見出す存在

◆視覚
止まっているものをメインに捉える

◆聴覚=動きを掴む手がかり142
動いているものをメインに捉える

◆音の発生のメカニズム
相互作用→鳴る113

★★★
”鳴る”が耳に聞こえる可能性は、事象の始まりが最も高く、逆に、事象の最後あたりの”鳴る”は聞こえないかもしれない。122

音の三要素:
ぶつかる
すべる
鳴る63

ぶつかるとすべるの場合、ある物体が動いていて、他の物体と物理的な相互作用を及び合っている。ところが鳴るはぶつかるやすべるの結果として起こり、その後には何も起こさない。111

◆音楽の役割
ほかの人々の心に感情を呼び起こすという役目

◆音楽
人間の動作音と似ている51

◆神経回路のサイクル
★★★本書の原題「Harnesed(有効活用されている、の意)」は、そのような能力の転用をさす。「文化の働きによって、人間は当初とは違う能力を持つようになった」42
人間は、もとから脳内にある機能を使い回して、まったく新しい能力を本能と同じくらい完璧に体得できるらしい。16

◆自然界
普遍的な原理がある

音楽も言葉もこれを模倣している

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