#84 星野富弘詩画カレンダー
1.星野富弘詩画カレンダー
今年もグロリア・アーツ社から来年の星野富弘詩画カレンダーの案内が届きました。もう30年近くなりますが、星野富弘さんの存在を知ってから、毎年、自宅用とプレゼント用に注文します。
今年77歳になられた富弘さんの穏やかな声をYouTubeで聴きながら、2024年のカレンダーを注文しました。
毎年9月初旬にお届け、新年元旦には皆さんが1ページ目を開く姿を想像しながら、今年も「この方」の名前を書きました。
2.もう一つの大山讃歌
この方は、私の高校時代の親友で29歳で早逝した田中俊正君の母上、田中照子さんです。鳥取県東伯郡の赤碕のご自宅に初めて伺った20年前から、田中照子さんにも星野富弘カレンダーをお贈りしています。
田中照子さんのお陰で、5年前、期せずして、私も鳥取県の地方紙「日本海新聞」で取り上げられることになりました。
先月、田中さんの赤碕のご自宅に10年ぶりにお伺いしました。ご自宅には、日本海新聞の記事が額縁に入れられ、俊正君に寄り添うように、星野富弘さんのカレンダーが掲げられていました。
3.星野富弘詩画に見る「弱いものへのまなざし」
前回のnote#83で、五木寛之さんの「生きるヒント1~5」を取り上げ、本の帯に記された小川洋子さんのコメントを紹介しました。
星野富弘さんの作品にも、弱いものと強いものとを対照にして描いたものが多くありますが、五木さんとは少し視点が違うと思います。
星野さんの作品には、常に弱いものへのまなざしがあります。
今はすっかり変色して古ぼけてしまいましたが、1994年10月31日(月)付の朝日新聞の夕刊に掲載された日光のレストハウスの小金山聿子(いつこ)さんの記事との遭遇が、星野富弘さんとの初めての出逢いでした。
あれから30年、星野富弘詩画カレンダーを通じて、色々な方との出逢いとつながりがありました。日々の生活を、カレンダーに見守っていただいているような気がします。
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